2011年12月26日

京都・町で見かけた石のある風景(玄関まわり編)

今日のネタは、京都の玄関まわりに見る石使いの技です。
一口に玄関と言っても様々ですが
とにかく京都の民家は門が無くて、いきなり入り口なんですね。
しかし、道路からちょっとしたスペースが必ず設けられ
そこには、見事に石が使われているんです。
そして、その意匠は様々。

まずは、横手が玄関になっているお家。
道路から、エントランス風に石の敷物があって、右手に入り口があります。
このエントランスの景色がいいです。
長い石板が縦に並び、棒グラフのようにリズムを刻んでいます。
そして、その奥に黒の玉砂利。そして鉢植えがひとつ。
更に奥には植栽があって、景色が奥へ奥へと誘って
ちょっとした奥行きなのに深いです。

次のは、石の狛犬が居ます。商家なんでしょうか?
それにしては看板がありませんね。民家で狛犬?意表を突かれました。
でも、道路から奥に向かって形状の違う石が三つ。
不揃いの美というか?いやぁ、なんだか面白いですね。

そして、最後が…これまた小技の妙があるお家です。
縁石との境界は、黒い玉石が線上に並び、間を縫うようにグリーンが顔を出しています。
そして、踏み石が二つ。
その奥には、頭を水平に磨いた茶色の玉石が直線に並びます。
そして、奥に踏み石が一つ。
左右に柱があって、柱を支える束石が一対。
こういう作法があるのでしょうか?それとも家人の趣味?

いずれにしても、石技が色々あって愉しいですね。

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inada_design at 14:22│Comments(0)

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