2014年10月

2014年10月29日

恵比寿で石と遊ぶ

ちょっと用事があって恵比寿ガーデンプレイスに出かけました。
とっても久しぶり。w
ここは、ふんだんに石が使われているので和みますねぇ。←石屋だけ?

やっぱり、一番目を惹かれるのが、このモニュメントですよね。
大きいし、モダンだし…好きです。
石と石の間から見る景色が良いんですよ〜。
だんだん日が暮れてくる光の移ろいを、いつまでも眺めていたいです。

グレーの御影石なんですが、晴れた空が映って青みを帯びたところが良い感じ。
そのうち、一番上の階段状のスリットに
夕日が当たったりするのも趣があっていいもんです。
ポーンと抜けた広い場所に置かれるのに相応しいですよねぇ。

石屋じゃなくっても石の置かれた景色は良いと思うんですけどねぇ。w
もちろん、グリーンと調和するとなお良いですけど。

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2014年10月27日

終焉…

丸の内にある東京會舘ギャラリーで版画を鑑賞してきました。
ここのギャラリーは石貼りで、とても趣がありますねぇ。

あらためて見ると…回廊であるギャラリーの壁面全てが大理石。
しかも、小叩き仕上げで手間とお金がかかっていました。
キューレーターに訊くと、当時請け負った建築会社も
大いにこだわりを持って仕事に臨んだらしく
いまでは膨大な金額になる壮大なスペースを人力で仕上げたとの話。

こだわりは細部にまで渡り…
小叩きでデコボコとさせた面と直角に交わる面は鏡面仕上げ。
2種類の仕上げが交差するする様は、石屋ならずとも見ほれますよね。w
エレベーターの銅板扉も、小叩きの石面に合わせた様に
鍛金でデコボコとさせてあり、調和が取れています。

こういう凝った仕様だから、アーティスト達に好まれるんですよねぇ。
普通の画廊は板壁にクロス貼りがお決まりですもん。
飾られていた版画も石貼りにマッチして、とてもステキでした。

でも、残念なことに建て替えで来年早々にはクローズしてしまうようです。
もったいないので、壁面の石をもらいたいくらいです。
でも、きっとただただ壊されちゃうんでしょうね。
先人達の仕事が、埋もれてしまうのは…残念でなりませんねぇ。

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2014年10月24日

京都弾丸ツアー・石の詩

京都には、石で見るべきものがたくさんありました。
そこここに、風情ある石使いが息づいているんですもの〜
すっかり、堪能致しました。

もう、これは説明は要りませんねぇ。
まるで、石で描かれた「詩」の様でした。

と言うことで…詩を4編ほど、味わって戴きます。

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2014年10月23日

京都弾丸ツアー・大硯の碑

夜に京都について一泊して、翌日の夕方には帰るという
京都弾丸ツアーをしてきました。
秋の京都、もう少し時間をかけて味わいたかったのですが…
仕事半分だったので、残念ながらでしたぁ。

で、ちょっとだけ"石ネタ"ゲット〜〜〜。
まずは田村月樵 遺愛の大硯。
これは、日本画家である月樵が、晩年に襖絵を描いた時に使った
長さ3尺もある大硯(すずり)だそうです。
こんな大きな硯で墨を摺るのは大変だったでしょうねぇ。
私みたいな凡人では、摺ることに一生懸命で
絵を描く前の心穏やかになるべく時間が台無しになりそうです。(汗)

文字通り類を見ない大きな硯なので、
大海原に臨んで一疋のカエルが腹ばって前進してゆく様子が彫られています。
これも月樵が自ら刻みつけたそうです。
ウィットというか、オシャレでねぇ。

これは建仁寺に碑として建てられていますので
お出向きの切は、ご覧くださいませ。
なかなか含蓄のある碑でございました。←いつの間にか襟が正されました。w

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2014年10月20日

自然石花壇

ピンコロ花壇に対して、自然石花壇と呼べる様なものも見つけました。
それが、今日の写真です。
赤味を帯びた風格のある石で立派ですねぇ。

竹垣にグランドカバーの玉龍もアレンジされ
なんとも正統派な佇まい。
格好いいですねぇ。
しかし、私の庭では重いかなぁ。(笑)

グランドカバーも1種類じゃなくて、和の花をあれこれ植えて
雑木林ならぬ雑草群にする予定なので
もっと、ゆる〜い感じにしようかな…と、勉強はまだまだ続きます。

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2014年10月17日

ピンコロ花壇

先日、思い立った「石庭改造計画」のために、町中でも目を光らせている私。(笑)
何事も資料集めからですよねぇ。
ま、和庭に偏らない様に"ピンコロ"を使おうかな?
とは思っているんですが…そう思っているからかなぁ?
ピンコロ花壇を見つけちゃいました。

濃い目でグレーシュなピンコロをモルタルで固めたもの。
そうですねぇ。石畳を立てた感じでしょうか?
外構なので、通行人が怪我するといけないので、キッチリ積み上げて固めてますね。
家の花壇では、ちょいと堅い感じがするので
あえて不揃いに並べたり、間をあけたり…キチッと留めないのアリ?
モルタルは要らないかな?などとモヤモヤモヤ〜。

いざとなったら、その場の閃きでいきますが
まずは、勉強勉強。←ほんとかな?
先達のピンコロ技を心に留めておきまする〜。

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2014年10月15日

影彫りで、月を愛でる

今日は、雨模様でハッキリしない天気ですが…
秋の楽しみと言えば「お月見」ですよねぇ。
先日も、皆既月食があって、夜空に描かれるドラマを
私も食いつきそうな勢いで眺めていましたけど
赤い月、良かったですよねぇ。

と言うところで、お話し変わって…
「影彫り」という技があります。
これは、職人さんが石の表面をコツコツと削り、
まるで写真の様に再現する手法なんです。
簡易なところでは「レーザー彫り」というのもあります。
ちょっとお高いですが、手彫りのほうがやっぱり味がありますねぇ。

で、ふと月齢を石板に刻んだらステキかな?と閃いたんです。
一ヶ月分全部で30枚。これは、ちょっと多いですね。
だいたい、何も彫ってない石を「新月」ってワケにはいきませんよね。(笑)

そこで、月齢3日、月齢15日、月齢20日の3枚のイメージを作ってみました。
ま、取り敢えず正対ですが、下弦の月、上弦の月など
お客様の希望でお受けできます。
一枚一枚手作りの良さですね。w
う〜〜ん、ロマンチックかも?私が欲しいなぁ。

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2014年10月14日

オシャレセンスは石に出る?

先日もオシャレと石は親和性が高い。って書きましたけど…
またもや石使いの上手なファッション店の壁面を発見しました!
前のは自然石でしたが、今回は四角のコンポジション。

長尺や短尺の矩形や正四角形などにカットされた石が
幾何学的に並んで壁にリズムを刻んでいました。
色も茶系に整えられて、差し色が白!
なんだか、心に柔らかく届きます。オシャレ〜〜。

という事は…洋服を買いに行った時は
そのお店の壁に注目ですね。
もしかして、そこが石を使った壁面だったら
そのお店はセンスが良いのかもよ〜〜〜〜。(笑)

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2014年10月10日

ダジャレで無病息災

石庭の改造計画で石を見繕っていて…
丸い自然石だと「和」に偏りすぎるから、四角い石がいいかも?
という家人との話になり、じゃ、ピンコロだな。
これなら安いし、使い勝手もイイかもね。な〜〜んて思いつき。w

しかし、石屋は普通にピンコロって呼び習わすけど…
これは、ピン(小さい)コロ(四角い)からきてるらしいです。
ピン=1だから、確かに小さいですねぇ。

でも、ふと…ピンコロって、確かそういう名前のお地蔵さんもあって
「ぴんぴん長生きして、コロッと往生」を願うって話もありましたねぇ。
ま、長患いで迷惑かけたくないという切なる願望なんでしょう。

じゃ、お家に置けるピンコロ・オブジェを
文字通りピンコロで作るってのは、どうでしょうか?
最近じゃ、いろんな色のピンコロもありますしね。
小さな座布団にピンコロが鎮座、なんか微笑ましいですよねぇ。w
ま、言ってみれば"お守り"みたいないもんですからお気楽に。
十分に生きました、って意味で、丸に十をデザインして彫る。なんてね。
ま、ダジャレですが…アリかな?

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2014年10月09日

石は語る

先日の事ですが、友人のピアノコンサートがあって蒲田に行きました。
そこで、目に留まったのが写真の石。
「松竹橋」って彫られてるから、橋の親柱なのは判りますが…なんでここに?
取り敢えず写真だけ撮って…今日まで忘れてました。(汗)

今更ですが…気になって調べてみたらビックリ。
なんと、蒲田にはかつて松竹キネマ撮影所があって、
正門前を流れる逆川に「松竹橋」が掛かっていたそうです。
そうだ、そうだ!「蒲田行進曲」って映画がありましたっけ。
思い出しました。そうか、松竹撮影所由来だったんですねぇ。

それだけに終わらず、さらに続きがあって…
最初に置かれた松竹橋の親柱は「キネマの天地」という映画の為に作られたレプリカで
これを記念碑として飾っていたのだそうです。
しかし、もはや現存しないと思われていた当時の親柱をお持ちの方から寄贈を受け、
70数年ぶりに歴史遺産として設置されたそうです。

いやいや、この石には数奇な運命?があったんですね。
ただの橋の親柱かと思ったら、いろんな歴史が詰まっていました。
それもこれも、なが〜〜〜く残る石材だからですよねぇ。

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inada_design at 17:20|この記事のURLComments(0)