2014年04月

2014年04月30日

おまじない??

ゴールデンウィークの前半は、いい天気でしたねぇ。
今日は雨ですが…後半もいい天気のようで、新緑が味わえるかも?
いまは、一年で一番良い季節かもしれませんね。

私は、苔好きなんですが、苔も新緑があってステキ。
だから、いまの季節公園や庭園でに行くのが大好きなんです。
で、最近見つけたのが…
樹の周りに苔生した、ひなびたお庭。
でも、不思議なのは、撒いたように置かれた拳大の石。
キチンと並べた様でもないし…なんなんでしょう?
まるで、おまじない?
でも、取っ払うと寂しい。有った方が雰囲気があります。
誰が、なんの目的で置いたのか判りませんが
なんだかひとつの景色だなぁと思って。

これも、日本的な石のある光景ですね。w

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2014年04月25日

イナダ散歩

いい天気ですねぇ。
なんだか今年は春が遅かった気がしますが…
やっと春日和ですね。
もうすぐゴールデンウィークだし、ちょっと出かけたくなりません?
風に吹かれて、海辺を散歩なんてどうでしょう?

東京近郊の方々なら、江ノ島ですね。
名物のシラス丼や焼きハマグリなんか食べて…(笑)
で、ぜひ見て戴きたいのが、桟橋の大灯籠です。
守護神のように龍が巻き付いて守っています。
いい感じでしょう?そうイナダ作なんですよねぇ。←自慢?

他に江ノ島神社にもあります。
龍は縁起物ですから、龍を見に江ノ島に行かれるのもいいかも?
イナダ散歩と洒落込んでくださいね。
って、ちょっと今日は広告ぽかったですね。(笑)

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2014年04月23日

石が造るワイン

ちょっと京都ネタが続いたので…海外に目を転じました。
と言うのも、知り合いから紹介されたのですが
スペインの有名ワイナリーでは、ワインを造る過程で
石に穴を穿ったものをタンク代わりに使っているという事でした。

お借りした写真には、確かに石穴にブドウが蓄えられ
発酵が進んでいるように見えます。
まるで、猿が樹の洞や岩の窪みに蓄えた果物が
自然に発酵して出来た"猿酒"の様ですねぇ。

どうして、石の穴で発酵させるようになったのか?
詳しい事は判らないのですが…
気分としてはステンレスタンクで発酵させるより
木の樽や石穴の方が、なんだかステキな気がします。
自然の飲み物やお酒は、自然に抱かれて出来た方がいいですよねぇ。

ちょっと珍しい話だなぁと思ってのご紹介でした。

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2014年04月22日

京の設え

京都では、ちょこちょこといろんな場所で"水鉢"を見ました。
生活の中での設えとして存在してるのですね。
なかでも、ちょっと変わったものをご紹介。

初めは、ギャラリーの入り口に置かれていたもの。
入れ口脇に、黒砂利敷きで置かれていました。
浅学で判らないのですが、石柱と松明(たいまつ)と矢が一緒にありました。
いわば、玄関にあたるところですから
きっと意味があるのでしょうが、見ているだけでもいい感じです。

次は、庭の水鉢です。
手水鉢のように石が配置されていますが
水鉢部分は自然石で、その大きさと風格にビックリでした。
背中に背負った松の古木と苔が、年月のながれをも景色にしてます。

こういうのを見ると、やっぱり京都ですねぇ。
この味わいを現代家屋にも取り入れたいですねぇ。

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2014年04月17日

京の灯籠コレクション

さすが京都だなぁと思わされたのは…
町のあちこちに灯籠があったことですねぇ。
お寺さんや庭園、個人のお庭にはもちろんですが
町中に普通に置かれていて、景色になっていました。

これは、灯籠コレクターの血が騒ぎますよね。(笑)
どの灯籠にも、宝珠、笠のカタチや竿など、少しずつ見るべき所があります。
なかでも、最後にご紹介の灯籠の火袋部分は変わっています。
なんだか、大口開けてワッハッハと笑っているように見えますね。
こう言う変わり種に出会えると嬉しくなって
こっちもワッハッハです。w

京の町を彩る灯籠達、良かったですよぉ。

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2014年04月16日

春の京都から石報告(その5)

今日は、"飛び石"つながりで、不揃いの美についての感想です。

これは、京都でよく見かけるんですが…
キチンと成形されたものよりも、再利用なのか?
あんがい不揃いなものを使っているのが多いんですよねぇ。
でも、それがいい感じなんです!

写真の飛び石なんかステキでしょう?
不変形ながら四角い石から繋がるのは長〜い石が2本。
端っこがデコボコとして膨らんだ石が、点対称に並んでいます。
そして、わざとずらした感じで、丸井止め石?
なんだか、現代美術にも思えてきます。

そして、その奥には、また大きさもカタチも不揃いな石の連なり。
リズムがあって、渡るのが愉しくなります。

池を渡る飛び丸石も、渡りはじめは四角石。
でも、一部が欠けています。
しかし、かけ落ちたと言うより、なにか役割のあった刻み方ですね。
これは、意匠と言うより再利用の結果なんでしょうね?
でも、植物が生え、四角四面よりなんだかいい感じ。

不揃いの調和。これが和の神髄なんでしょうねぇ。w

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2014年04月14日

春の京都から石報告(その4)

今日は、京都で見つけた"飛び石"のご紹介です。
まずは平安神宮。
池泉回遊式庭園を巡っていると、
バイパスのように池を巡らずに、水上を渡れるように丸石が設えられていました。

直線で置かれずに、クネクネと曲がっているのがいいですねぇ。
(写真1.2)
石と石の間隔は、こんな感じ〜。(写真3)
お子さんやご年配者は、ちょっと注意が必要かもしれませんけどね。
振り返ると、こんな感じ。(写真4)
そして、中之島から最後に渡る飛び石がこれ。(写真5)
池渡り、ちょっとした冒険でした。←オーバー。(笑)

足元に気をつけてばかりいると、周りの景色が愉しめませんから
どうぞ、一度は立ち止まって周りを見ると良いですよぉ。
なかなか、気持ち良かったなぁ…と思っていたら
南禅寺にもありました。こちらは竹の手すり付きでした。

単なる橋にせずに、飛び石にするのは味わい深いなぁ
と、京都らしい設えを楽しみました。w

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2014年04月10日

春の京都から石報告(その3)

今日は、京都で見つけた"石貼り"をご紹介しますね。
私が勝手に、モザイク貼りって命名してるんですけど…。w

洋の石畳とは趣が違いますねぇ。
ピンコロの様に四角い石を貼り込んだのがヨーロッバ風石畳とすると
京都では、不揃いの自然石が主に使われていました。
これが、何とも言えず美しいんですよねぇ。
樹木周りに敷き詰めたり、コンクリートの道の端に
ちょっとした側道として水の流れを寄せたり
はたまた、階段として設えられた大石の周りにアクセントとして置かれたり。
その用途や意匠は様々ですが…いずれも、いい感じ!

それぞれが一幅の景色です。
アスファルトに比べると、なんと美しいのでしょうか?
新しく造成される公園や公開空き地などのフリースペースが
こういう風になったらステキだなぁ…などと思っちゃいました。

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2014年04月09日

春の京都から石報告(その2)

銀閣寺では、盛り上がって舞台様の銀紗灘だけでなく
庭園のそこかしこに、銀紗灘と同じ意匠が連続つながりで設えられています。
これが、石庭とちょっと違った「砂庭」で、趣を醸し出していました。
これは、真似することができますね。w

京都の建築や造園に使われている砂は、ほとんどが「白川砂」と呼ばれているのもの。
「白川石」という花崗岩が風化して砂になったモノで
白くて美しいので敷砂として使われるんですね。
これは、販売もされているので、容易に手に入りますよ。

意匠は、色々考えて造ればいいと思います。
銀閣寺で見たものも、現代感覚で見ても、いい感じですもんねぇ。
丸とか四角、菱形。直線曲線。どれもOKです。
最初の写真奥に見える敷石も菱形が直線に並んでいてモダンでしたよ。
(ちょっと見にくいかも…)

自分の家の庭やベランダが、砂だけで京の庭に変貌。
ちょっと、やってみたくなりませんか?

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2014年04月08日

春の京都から石報告

先週末に、桜満開の京都に行ってきました。
ちょっと、石ネタも拾ってきましたのでご報告します。

まずは、有名どころの銀閣寺から。
ま、ずいぶん久しぶりに訪ねたのですが…
詫びた風情の銀閣寺本道に比して、相変わらず「銀紗灘」と「向月台」のモダンなこと!
銀紗灘(ぎんしゃだん)向月台(こうげつだい)は、共に白砂で造られています。
波状に設えられた銀紗灘は、月の光を反射させ、淡く本堂を照らす役割。
向月台は、この上に座り東山に昇る月を待ったと言われています。
でも、白砂の盛山は180cmもありますからねぇ。
当時の人は、白砂を崩さずにどうやってここに登ったんでしょう?

よく見ると固められているようにも見えますが
実はこれ、自然とカタチが崩れてくるので、定期的に作り直されているようですね。
また、雨風で崩れたら適宜直しているようです。
なんだか、日本人的エッセンスが詰まってますね。w

しかし、いつも思いますが古人の美的センスは素晴らしいですね。
銀閣寺を上から見ると判りますが
広大に白く輝く銀紗灘に、ポイントとして置かれた向月台。
そして、趣のある本堂。景色として、見飽きませんね。

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inada_design at 14:25|この記事のURLComments(0)