2013年07月

2013年07月30日

夏の京都から石報告(その5)

京都のお寺と言えば、白い石が敷き詰められた庭が思い出されますね。
熊手の跡が流れる波のようになって…そうそう、そう言う写真も撮りました!
でも、先にあげたいのは、こっち。

市松模様の石庭。私、初めて見ました。
碁盤の目に掃き清められた石の庭の跡目が、縦線、横線、そして踏み締め。
きゃー、モダンです。
まるで、イントレチャート?ボッテガみたいですねぇ。

だいたいボーダーとストライプの組み合わせなんて
ファッションで考えたって達人の域ですよね。
それが、お寺にあるなんて!
京のお寺さん、恐るべしです。

そうそう、このお寺は東福寺。
しばし、縁側に座って、幾何学の美に見取れました。

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2013年07月29日

夏の京都から石報告(その4)

同じく雲龍院さんで、不思議なモノを見つけました!
立ち入り禁止の廊下に、なにげにディスプレイされていたんです。
なんか、不思議ですよねぇ?
現代風のモダンな活け花みたいです。

バランス良く点在されたガラス器には、
涼しげなガラスと思われる物が詰められ、花が活けてあります。
そして、側にはガラスの球体。
このあたりに仏教色を感じますねぇ。
そして、ガラス器を繋ぐように、ごく小さな粒の黒石が置かれています。
伸び上がってみると…墨痕にも見えて
まるで、粒石で書いた文字のようですねぇ。
しばし、見とれちゃいました。
その割りには、ピントが来て無くて焦りますすが…w

そうか?こんな石の使い方もあるんですね。
ショーウインドゥのディスプレイにも使える技ですねぇ。

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2013年07月24日

夏の京都から石報告(その3)

泉涌寺別院・雲龍院さんで、面白いモノを見つけました!
なんと、「瞑想石」です。
これは、境内中庭を望む縁側に内側に、緋もうせんが敷かれ
そこに椅子と共に置かれていました。

まずは、説明看板に則って、瞑想石に左右の土踏まずを載せ
口からゆっくりと「あ」の声を出すつもりで
それがお庭に広がって行くイメージで息を吐きました。
そして、緑深い瑞々しい空気を鼻から取り入れるように吸い込みました。

平日の午前中とあって、誰もいなかったので
心遊ばせるように、瞑想。う〜〜ん、心が洗われるー。w

なんの変哲もない丸石が、お寺さんにあると霊験あらたかに感じますが…
それだけでなく、石という"自然"に触れていると
気が静まるんじゃないでしょうか?

お家でも、テーブルの下や、冬ならこたつの中に丸石を置いたり
会社のデスク下に、置くのもアリですね。
時々靴を脱いで目をつぶり、深呼吸するだけでストレス解消かも?
マイ瞑想石、あなたもいかがでしょうか?

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2013年07月23日

夏の京都から石報告(その2)

まずは、ホテルから近いので泉涌寺さんに向かいました。
紅葉のお寺もいいですが、緑が濃くなった夏のお寺さんは
建物の濃い茶色と外漆喰の白がコントラスト良く見応えがありますね。
そして、御座所庭園の苔むした石。
時代を経た石は、それだけで美術品の面持ち。萌えますわ〜。w

重要文化財の楊貴妃観音像を拝観したあとの外に
苔むして峨々とした石がありました。
シダ類も顔を覗かせて
わー、いいなぁと、iPhoneカメラを向けてパシャ、パシャ!
しかし、後から見ると石化したような樹に見えます。
いや、たぶん折れた樹が風化したんでしょうね。←老眼の悲しさ。

気を取り直して、同所にあった苔むした岩も載せておきます。
京都の猛暑に耐えて、カラカラになりながらも緑を残して…健気〜。
やっぱり、庭石は苔が生えて一人前でしょうか?
でも、これがなかなか生えないんですよね。

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2013年07月22日

夏の京都から石報告(その1)

週末、ちょっと京都でお寺巡りをしてきました。
夏の京都は暑いと評判ですが、幸いにも先週前半までは37°もあったのに
33°ほどと、気候も落ち着きを見せ
暑いながらも木陰に救われながら散策してきました。
しかし、京都の石文化は、さすがという感じで
あちこちで、石萌えしてきました。

まずは、小ネタで「道」事情をご報告。
最初の写真は、ホテルの小庭に続く小径です。
土はどこにもありません。
小砂利を固めた"犬走り"に、デザイン的な配置の飛び石。
溝風にちょっと大きめの玉砂利があって、その向こうは小砂利が敷かれています。
同じ砂利でも、大きさ、色、並びで変化があって楽しい!

次は、町の舗装路脇の歩道です。
舗装路もただのアスファルトではなく、小砂利が混じっていますが
歩道も色違いで極小の小砂利が敷き詰められ固められています。
雨の日の坂でも滑らず、足の感触もいい感じ!
さすが、古都の風情です。

そして、その歩道脇には格子戸の玄関を持つお家。
玄関脇には、白石が左右に置かれていました。
浅学で意味は判らないのですが…
ただの石が、なにやら風情を醸し出して良い感じに見えました。
ごくふっうの石なんですけどねぇ。
ちょっと萌えて、真似したくなっちゃいましたぁ。

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2013年07月18日

大事な事は石に刻め?

調べ物でネットを売り売りしていたら…犬も歩けば棒にあたる的に
石ネタに、ぶち当たりましたぁ。(汗)

「シンガポールの石」と題された記事で
なんでも、いまだに解読出来ない文字が、世界には色々あって
そのひとつが、1819年にジャングルで発見された、この碑文だそうです。
元の石碑は壊れてしまっていたので、断片だけだそうですが
11〜13世紀のものらしいとの事。
残念ながら、内容はいまだに解明されていないようですね。

で、ふと思ったのですが…
ちょっと昔だって、ビデオもβとVHSがあって、やっと仕様統一ができたと思ったら
ビデオが廃れて、CDやDVDに焼くというように代わりましたね。
DVDもすぐにブルーレイに進化したりして…
おかげで、我が家のレーザーディスクは、もうだいぶ前にお蔵入りです。(汗)
息子が小さかった頃の運動会の勇姿や
想い出の旅行なども、古いメディアに書き込まれたまま、もう観る事もできません。
デジタルデータの現代、メディアの仕様が変わると
情報に触れる事も出来なくなるんですねぇ。

ということで、いまでも古い情報を堀起こせるのは
遺跡や史跡に残る石碑だったりするんですよね。
大事な事は、ゼッタイに石に刻まなくっちゃ!ってワケです。w
でも前述の碑文みたいに…
その文化を創った民族が淘汰されると読めないんですけどね。(汗)

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2013年07月16日

やっぱりステキ!ホテル石

「ホテル石」って、そんな石があるわけではないんですが…
ホテルは、石使いがうまいな〜〜!と、いつも感心させられるので
私が勝手に命名してるんですけどね。w

実は、3連休で仙台に行ってきました。
東京の猛暑を抜け出して、避暑〜〜ってワケでした。
泊まったホテルは、ちょっと贅沢にウエスティン!
で、ここでも石が迎えてくれました。

まずはエントランスを囲むように、砂利の掘り割り?
まぁ、砂利と言うよりは丸石で、一個がオトナの握り拳ほど。
それがゴロゴロを置かれ、景色を作っています。

車寄せには、石のロータリー築山。
これも、仙台城を意識したのか、城壁積みで良い感じ!
"公開空地"には、丸い石のベンチまで。

やっぱり、こんなステキな石使い。石屋には、見過ごせませんねぇ。

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2013年07月11日

涼しげな景観

猛暑が5日間も続き、明日も35°超えで連続記録更新中の東京ですが…
これじゃ、うかつにガーデニングや外仕事もできませんね。
涼を求めようにも、外の景色がハイキーに見え気を失いそうです。

で、ここのところのフィールドワーク撮った写真の中から
涼を感じる写真でも載せようかな…という事で、2点ほど。
桶2題です。

ひとつは石桶。石鉢?
こんな器に水が張ってあって、アジサイが一輪。
それだけで、なんだか涼しげで良いです。
水と石は好相性です。

逆に木桶に石。これもアリですねぇ。
水が張ってあれば、なお良かったのですが…
ちょっと割れ目があるので水漏れかしら?

対照的に内外が石。でも、良い感じでしたね。

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2013年07月10日

石の鉢は、夏に涼しげ

先日行った花屋さんでは、石の鉢も見つけました。
イナダでも作っていますが
自然石に穴を開けた石鉢は、野の花にピッタリです!
苔などを寄せ植えると、更に萌えます。w

特にいまのような暑さ厳しき夏には、目に涼しげで良いです。
長年使われているのか?
石鉢も苔むしていて、実にいい感じですねぇ。

こっそり、棚下を見たら…
未使用の石鉢達が無造作に置かれていました。
でも、売り物でしょうね。
こうして、売り物とは言え、風雪になぶられて、時代がついて行くのでしょう。
いきなり古色がついてるなんて、ちょっとステキ。w

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2013年07月08日

ガラスの向こうの石達

猛暑というか?酷暑というか?
梅雨が明けたら、いきなり暑い夏がやってきた〜〜〜〜!
その炎天下、所用があって町を徘徊していると…
犬も歩けば棒にあたる。じゃないけれど、あちこちで石に出会いました。

アウトドア・ファッションのお店で、ウインドウの内側に石が置かれるのは、
気分出しとしてはアリですよね。
置かれてない空間と置かれている空間を比べれば一目瞭然。
やっぱり有った方が、気持ちの入り方が違いますね。

しかし、今回エポックだったのは…
ウィンドゥの向こうに、玉砂利の円柱形のピラミッドがあったショップです。
積み上げられた石の上にバッグ!
なんだか、涼しげだし好感触ですね。
石を敷き詰めるだけでなく、こんな立体的な使い方もあるんですねぇ。

野の石が、先端ファッションとコラボするなんて
石屋萌えの出会いは、唐突に。なんだか、ちょっと嬉しい。w

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inada_design at 14:46|この記事のURLComments(0)