2013年05月

2013年05月29日

床の間に玉砂利

ちょこっと箱根に遊びに行ってきました。
温泉に浸かって、エステなんて受けて…ちょっとリラックスでした。
そこで見つけた石ネタです。
しかし、旅館やホテルは、石使いが上手ですよね。

今日ご紹介のものは、和洋室にあった床の間?
というか…ニッチスペースの和モダンな使い方です。
不変形の塗りの飾り棚があって
背景は、柄のある金和紙で半月が彫り込まれています。

で、注目は足元。
畳との境は塗りの木部ですが、その向こうは玉砂利敷き!
白玉砂利が、畳と塗りの色と金色にマッチして
和モダンがググッと迫ってきます。
家の中に、玉砂利。なかなかいいです。

以前に、玄関の下駄箱下の空間に玉砂利を敷いた事がありますが
それだけでも、非日常感があって
お迎えするお客様の視線を集めましたが
室内の石使いは、もっと考えられてもいいかもしれませんね。
ちょっと、刺激を受けました。

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2013年05月27日

隠れハート石に萌え〜

先日、横浜・山手の「港の見える丘公園」の石畳にハートの石が隠れてる。
と、新聞に紹介されていました。

確か長崎の「グラバー邸」にも同じようにハート石が隠れていて
見つけると幸せになれると言われてましたっけ。
これについては、グラバー邸に行ったという過去記事に中で
ご紹介もしましたねぇ。

そして、今度は横浜。
みんな、遊び心があるんですねぇ。
工事の目安だったり、遺構の跡の目印だったりと
実用性も兼ねたりもしてるようですが…
いたづら心で、ハート石を埋め込んだりしたりもあるようです。
記事には、横浜スタジアムのある横浜公園にも
隠れハートが6個もあるとありました。
なぜだか、ハートというアイコンが人々を引き寄せるんでしょう。
しかも、ディズニーランドの「隠れミッキー」みたいに
目を凝らして探さないと見つからない楽しみがあるんですね。
だから、苦労して見つけると達成感があって、
この辺が幸せになる伝説にも繫がるんでしょうねぇ。

いずれにしても、隠れてるハートが"石製"というのが
石屋的には萌えますね。

お近くの公園や施設にも「隠れハート石」あるかもしれませんよ。

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2013年05月24日

手水鉢コレクション(その3)

手水鉢コレクションの最後は…
私も初めて見ましたが、掘られた穴の内側に突起がありました。
まるでカマドの様な、鍋を置く五徳のような…
勉強不足で、いったい、どういう役割があるのか見当も付きませんが
一体だけでないので、これも様式なんでしょうねぇ。

このタイプは、外観も不定形で荒々しいです。
置く庭を選ぶかもしれません。
でも、こんな外連味あふれる手水鉢に、
上手に合わせた植栽があったら…かなり格好いいかもしれません。

しかし、内側の角のような突起。
見るからに不思議です。

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2013年05月22日

手水鉢コレクション(その2)

今日ご紹介の手水鉢は
水受け部分が手彫りで不定形のモノです。
キリッと正円で、底に行くに従って広がる、いわゆる"ミカン堀り"
そう、ミカンを横から見たような断面に掘ったものは
正統派として、イイ感じです。

でも、このように手彫りというのも野趣があって良いもんですね。
石の外観に合わせて、彫る感じでまとまりがいいです。
素朴な感じもあって、好かれますね。
キッチリ四角く掘れたモノと違って、ゆる〜い四角もほのぼの〜。

木陰に設置されたモノは、葉陰がキレイ。
水があっても無くってもイイ感じ。

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inada_design at 11:47|この記事のURLComments(0)

2013年05月21日

手水鉢コレクション(その1)

私、なにげに手水鉢好きなんです。
庭にあるだけで良いですねぇ。
水が張ってあったり、そこにチョロチョロ流れ込んでたりして
水草や浮き球があれば、なおのことイイ感じですが…
何もなく、日を浴びて乾いているのも悪くないです。

この5月にあちこちで見つけた手水鉢をご紹介したいと思います。
つくばいに使われる手水鉢は、名前の付いた型がありますが
私が見つけたのは庭の彩り用手水鉢で、自然石をくり抜いたものばかり。
ですから舟型や一文字型、袖型等ではなく、
普通の型ですが、それでも少しずつ違い、見て愉しいです。
まず、今日は水受けの形状がまん丸のモノを。

樹影に隠れてひっそりとしたのや、日向で水を温ませているもの
切られた丸穴が二重になっているもの。
いずれも新緑のグリーンと相性がいいですねぇ。
散る花びらを受ける様もイイ感じです。

やっぱりひとつあると、庭が締まりますね。

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2013年05月17日

春の灯籠コレクション

今日は、写真をお楽しみください。
5月新緑のなか、あちこち出かけた先でスナップした
灯籠のあれこれです。

ちょっと見ただけでも、同じモノがひとつとして無くて
なかなか愉しめました。
野石を積み上げた野趣豊かな灯籠あり
計算されたデザイン曲線で彩られた灯籠あり
伝統に則った灯籠ありです。
ページを捲るようにクリックしてお楽しみください。

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2013年05月16日

いまに生きる京町屋デザイン…??

銀座の画廊に友人の個展を見に行った帰り道
ランチでも食べようと、ビル地下の和食屋さんに立ち寄りました。
階段を降りて行くと、格子戸の入り口があって
中は太い梁が走り、古民家の赴き。

そう言えば、階段の途中から見下ろしたデッドスペースも
なにやら風情があったかも?と、思い返しながら魚料理に舌鼓。
京町屋では、階段下に空間に小さな枯山水を設えたりしますから
ここのコンクリート階段の空きスペースも、そうだったんでしょうねぇ。
などと思いつつ、帰りにシゲシゲと覗くと…いまひとつでした。

ほこりにまみれて、板きれや古道具がうち捨てられているような
ちょっと雑な扱いで、ガックリ来ました。(汗)
一言でいってまとまりが無いですね。
思いの外、広いスペースだったので、余計に勿体なく思いました。
ビル地下なので光が入らず植物が育たないのかもしれませんが
せめて水は欲しかったですねぇ。
循環型の水鉢があったら、ホコリっぽくないしイイ感じだと思うんですけどね…

あぁ、ちょっと惜しいなぁ。

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2013年05月13日

もののけ剣山?

ゴールデンウィーク石散策ネタ第三弾は
やはり葉山のPONNALET ギャラリーで見たアート作品。
「石の剣山」です。
これは、針山みたいな剣山と違って
穴に茎を挿すタイプで、植物を痛めないんですねぇ。
イナダの商品としてもありますが、これはなんだかホノボノしてます。

どこかで見た事あるなぁ…って考えていて
もののけ姫に出てくる「こだま」だ!と思い至りました。
別に似せたわけでも何でもなく、見ようによってはそう見えるという事で
作品の質を貶めるモノではありませんよ。

プリミティブな良さがジンワリ伝わってきます。
うん、味がありますよねぇ。

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inada_design at 15:48|この記事のURLComments(0)

2013年05月09日

柔らかい石

ゴールデンウィーク石散策ネタ第二弾は
葉山のPONNALET というギャラリーで見つけたアート作品。

ティアドロップ型とでも言うのでしょうか?
柔らかい三次曲線で石なのに柔らかそうなオブジェ。
階段に並んでいるのが、なにか妖精のようで微笑ましいかったですね。
同じような形状で少しずつ違っているのは
作品に"ゆらぎ"があって愉しいです。並んでる姿がキレイです。

最後の写真は、ちょっとエスニックな形状。
捻ったような姿が、やはり石なのに柔らかい印象ですね。

イナダのデザイン石は、割と直線カットが多いです。
これは、彫刻作家と違って、市井の職人が作る親しみやすさを狙っているんです。
もちろん、彫刻造形も請け負っていますから、作る事も本業なんですが
プリミティブな味を出したくって、わざとそうしています。
でも、時々、作家の作り出す柔らかい曲線にも魅了されますねぇ。
眼福でした。

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2013年05月07日

新緑の石垣に萌える

新緑のゴールデンウィーク、皆様も愉しまれた事でしょうね。
私も、ちょこちょこと出かけましたので
行く先々で、石ネタをピックアップしてきました。

まずは石垣です。私は自称石垣フェチで石垣を見ると萌えます。
なんと言っても、巨石を積み上げる技術と知恵に驚嘆するんですが…
デザイン的にも野趣ありスタイリッシュありで愉しいです。
で、ゆる〜い石垣にも萌えます。w

今日ご紹介の石垣は。まずは端正派「北の丸公園」の石垣。
なんといっても皇居に隣接してますからね。
石垣にも品があります。外漆喰の白との色合いも良いですし
漆喰の滑らかな肌合いに粗い岩肌、バランスも素晴らしいですね。
ちょっと見上げながら、見惚れました。

3枚目の写真は葉山で見つけました。
レンガタイルの塀の外側に、ガツンとインパクトのある石垣。
ひとつの大きさが半端ないです。
しかも、ゆる〜く置いただけって感じ、野趣〜〜!
普通の建物に似つかわしくない巨石の石垣ですが…
どうして、こういう意匠になったんでしょうね?

いつも行かないところを、そぞろ歩きすると
思いもかけないモノに出会います。ま、こういうのが休日の楽しみでもありますね。

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inada_design at 11:39|この記事のURLComments(0)