2012年04月

2012年04月27日

植物が育つ額縁

縦にしても横にしても、水を保ったままに出来るスポンジが開発されたらしいよ!
と、本社から連絡が来ました。その写メが最初の写真です。
おぉ、これで大がかりな水耕栽培設備が無くても
壁や塀に植栽できるようになるかも?

最近は、生け垣ならぬ植栽壁があちこちで見られるようになりました。
壁面から植物が顔を出し、花が咲いたり紅葉するのは良いですね。
いわゆる「エコ壁」です。
そんな事が、ご家庭でも出来るようになりますね。

そこで、今まではプリザーブドフラワー用ばかりだった
縦型の植木箱を、このスポンジ用にも考えて見ました。
ま、ただの額縁みたいなので良いのですが…
そこは、ちょっとデザインしないとねぇ。(笑)

ということで2案。
一部分だけ磨いて、四角柱にスポンジを埋め込むタイプと
パレットの様にゆる〜い曲線で出来た額縁タイプです。
さて、いかがでしょうか?

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2012年04月25日

菱形のお皿

最近の私、ちょっとチーズにはまっています。
というのも、美味しいジャムを手に入れたので
これをチーズに乗せて食べると、美味しさが倍増なんですよねぇ。

そうなってくると、チーズ用に洒落たお皿も欲しくなって…
それなら、自分が欲しいタイプを作っちゃえば?なんて思って、スケッチ。
今までも、いろんなお皿を考えてきましたが、菱形は無かったなぁ。
あれこれ万年筆で書き殴ってみてると…アリですねぇ、菱形。

ちょっと縦長の菱形にして、ここにチーズや前菜を置くとオシャレ!
菱形だと、同じお皿を並べる時
縦長にも横広がりにも置けて、テーブルで変化が出しやすいです。
菱形を組み合わせて、大きな菱形になるのも面白い。
板状のまま、窪みをつけないのがオシャレですよねぇ。

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2012年04月23日

イタリアスタイル・ブックエンド(その2)

イタリアスタイル・ブックエンド第2弾は、窓を付けてみました。
ブックエンドに窓があったらオシャレですよねぇ。
出来れば、イタリアで見てきた壁や塀のように
ちょっとアートっぽく石を貼れたらなぁ…なんて思っています。

夢想してる作り方としては、本体として穴あき石板を用意して
そこに小砂利などを接着剤でペタペタと貼り付け
モルタルか漆喰パテなどで隙間を埋めるというやり方です。
これなら石積みと違い作業も楽ですし、強度も確保できます。
なんだか、小学生の工作めいていますが
こういう作業が、イタリアンな感じで良いんじゃないかと…

底には市販のアイアン製のブックエンドがはまるようにスリットを刻みます。
これで、自立しますね。

工場の隅っこで、ペタペタと工作してみようかなぁ。

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2012年04月20日

イタリアスタイル・ブックエンド

イタリアで、塀や壁のゆる〜〜い石組みを見たせいか?
そんな感じのブックエンドがあったらオシャレかなぁ…と考えて
スケッチしてみました。

参考にしたのは、フェラガモ家が買い取ったイル・ボッロ。
中世の町、そこの家屋の石組みです。
キチンと組んであるわけでもなく、大きさもマチマチ。でも雰囲気がある。
そんな感じに小砂利などを組んで固めてブックエンドしたら?
と言うのが思いつきです。
写真のように窓なんかがあると、もっとグッと愉しくなりそうですね。
端材を細かく切って作っても面白そう。
石が違うので、イタリア通りの感じにはならないでしょうが…

私が欲しくなっちゃうブックエンドでした。

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2012年04月18日

イタリアの「野石」

イタリア石便りの最後は、「野石」です。
これは、私が勝手に名付けているのですが…
"野草"などと同じような意味で、野にごく普通にあった
なんの変哲もない石を、お土産に持って帰る事をいいます。

特別なカタチをしていたり、特別な色なんかしてないんです。
いわば、市井の石。こいつが、私にとって想い出です。
まぁ、イタリアは史跡・遺跡だらけなので
そこらの石と言っても勝手に持ち出せるもんでもないでしょうが…

今回、野石として持って帰ってきたのは
ピサ近くにあった自然の「テルメ」。すなわち温泉で拾ったものです。
ここは、日本でも時々見ますが
川に自然に湧き出した温泉で、石でちょっと囲って
地元民が勝手に入ってる温泉で、もちろん無料です。
そのかわり、更衣所も無いので、
みんなクルマの陰で、水着に着替えたりしてました。野趣〜っ!
さすがに観光客は一人もいませんでしたね。

私は、その川の近くのゴージャスなテルメで、温泉に入りました。(笑)
若かったらチャレンジしたかも?

と言うワケで、石自体はごく普通ですが
火山石なので、ポコポコ穴が空いていてスポンジみたいでカワイイ。

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2012年04月17日

フィレンツエの匠にビックリ!

フィレンツエは、ご存じのように職人の街としても知られています。
革職人はもとより、フィレンツエ・ペーパーと呼ばれる
墨流しの紙を彩る職人や、お面のような紙レリーフを作る職人などなど。

なかでも、石職人は同業者なので興味津々。
訪ねた工房では、大きな石のテーブルを作っていました。
センターには、ローマの二輪戦車でしょうか?
紺色の石にセピア調子で象眼されていました。
そして、その周りには花果物、巻物や本などが
ぐるりと散りばめられていてゴージャス!

これら、細かい絵が全て石をカットしてはめ込んだモノとは…
もうビックリですねぇ。
まだ作業途中のようで、表面は粉だらけだったのですが
ぞうきんでサッと一拭きしたら、鮮やかな石色が浮かび上がり
このキレイなグラデーションの美しさと言ったら絶句ものでした。

これがなんと、全て弓に張った細い針金みたいなものでカットされるんですね。
刃なんか無いんですよ。これで寸分の狂いもなくパーツが作られていました。

最後の写真でお判りのように、絵も再現出来るんです。
人物は、デッサンが狂うとすぐ判りますがお見事!
顔の細かいグラデーションも石の明暗を細かく組み合わせて作っていました。
箱根細工の様に、厚く作ってスライスするのではなく
薄い板石をカットしていました。

緻密な作業を考えると、値段はいったいいくらになるんでしょうか?
恐る恐る訊いてみましたが、答えてくれませんでしたね。
どこの国でも職人さんはマネジメントしないのかも?
しかし、イタリアのモザイク職人には感心させられました。

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2012年04月16日

街の色

シエナに着いた時は夕刻で、刻々と空が茜色に染まっていき
やがて、真っ黒な空をバックにライトアップされた市庁舎がキレイでした。
荘厳な感じがしましたねぇ。
市センター部分は有名なカンポがあるので
周辺部の駐車場にクルマを置いて徒歩で市中に入ります。
遠くから見たシエナは茶色い街でした。
古都を思わせる、相応しい色合い。

考えて見れば、イタリアは街の色が鮮明でしたね。
フィレンツエは、白、ピンク、グリーンの3色。
ピサは白。そしてシエナは茶色。
産出する石の色で街の色が決まるんですねぇ。
日本では、ちょっと考えられず、妙に感心してしまいました。

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2012年04月13日

町で見かけた石達(その2)

今日は、モンタルチー村の広場、その片隅で見つけた石の椅子です。
最初のは、なんだこれ?椅子か?って感じですが…
あちこちに置かれていて、実際に座っている人も見かけました。
蛇口の付いたアイアン製の水道の造形に比べ
素っ気ないくらい、気取らない素朴な造形もアリなんですねぇ。
後の民家の石積みともコントラストがあって良い感じでした。

次のは、石のベンチです。
サーフボードみたいに、座面は丸み出しされていました。
見るべきところは脚ですね。
ちょっことした造作にイタリアならではのセンスが光ってました。

これら全てが、磨いていない大理石のようでした。
イタリアの気候に白い石は似合いますね。

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2012年04月12日

町で見かけた石達(その1)

イタリア石便り、今日と明日は町で見かけた石達をお送りします。
まずは、ホテルにあった花台の脚です。
ザックリとした作りですが、意匠はやっぱりイタリアっぽいですね。
2個対で天板を支える構造でした。
ガリガリと削ったような渦巻き模様がカワイイです。

次は、レストランの石壁です。
天井は漆喰で三角帆が6枚合わさったようなカタチのドーム型。
この意匠は、東京のイタリアンレストランでも見られますが
なにが基になってるのか判らなかったんですが
ドゥオモの天井を簡素化して、ちょっとモダンにしたって感じ。
歴史ある建造物をアレンジしてたんですね。
こんな石壁の一室が我が家にも欲しいなぁ…なんて思っちゃいました。

最後は、洋風「枯山水」?
温泉スパ施設のロビーにありました。
イタリアの石と植物、砂で出来ていますが
砂に描かれた渦巻き模様といい、かなりジャポネーゼを意識してますよねぇ。

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2012年04月10日

石模様にもお国柄

イタリアは、石の国ですから
そこかしこに見るべきモノがありましたが
今日のネタは、名所旧跡ではなく市井の石と言うべき物です。
まぁ、持ったぶらずに言えば…
石垣や塀や路面ということです。(笑)

最初の写真は、民家の壁面です。
考え無しに並べたようなラフな感じなんですが味がありますね。
窓なんか、枠も無くって穴だけです。
もちろん奥まった部屋側には窓ガラスが付いてるんですが
外から見たら穴だけ。(笑)でも、これが良いんですよねぇ。

次の石垣なんて、日本の石垣に比べるとアバウト〜〜〜!
今にも崩れてきそうに見えて、しっかりと土手を押さえています。
そして、この石と石の間から草が生えてくるんです。
これまた、良い感じ!

最後は路面です。
京都の路面と大違い、庭園の飛び石とも違います。
放りだしたような並べ方。(笑)
でも、これがラテン系?イタリアで見てると風景に合ってるんですよねぇ。

石を並べたり、積んだりして描かれる石模様もお国柄が出ますね。

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