2011年11月

2011年11月29日

お一人様の鍋

もうすぐ12月というのに、暖かい日があったと思えば
急に寒かったりと、いまひとつ季節が定まらないところがありますが…
食卓は、もう冬仕様。鍋なんか良いですよねぇ。
昨晩は、我が家も豆乳鍋でした。身体が温まりました。

で、ふと鍋って丸いのばかりかな?と疑問。
すき焼き鍋など鉄器は、角丸の四角もあるなぁ…
おでん用のステンレス鍋も長四角のがあるなぁ…
でも、陶製の鍋では四角は見ませんね。
じゃぁ、石製の四角い鍋があったら、ちょっと良いかな!と思いついて
早速、チャチャ描き。
描いてるうちに、サイズを小ぶりにした"お一人様"用が良いなぁ
またまた思いつきました。

まぁ、鍋なんかみんなでつつくほうが愉しい!という意見もありますが
ひとりでだって、鍋は愉しみたいですからね。
そういえば、世の中では"ひとり焼き肉"や"ひとりカラオケ"が流行ってます。
コンビニのアルミ容器の"ひとり鍋"じゃ味気ない人用に、この鍋はアリかも?
と、次々に妄想。(笑)

鍋底には突起を設けて、湯豆腐の"つけだれ"を
小鉢に入れてセットできるようにしました。
ハフハフと小寒い夜にひとり鍋、良いじゃないですかねぇ。

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2011年11月28日

石のインク壺

最近では、万年筆で文章を書くという事が無くなりましたねぇ。
でも、紙にインクで書くというのは、情緒があって私は好きなんです。
私の愛用品は、万年筆はLAMYのサファリシリーズ。
インクは、パイロットの色彩雫(いろしずく)というシリーズ。
これは、日本の自然をイメージした美しいカラーインクなんですが
季節事に色を変えて愉しんでいます。
今の季節は、「土筆」(つくし)か「山葡萄」(やまぶどう)ですね。
このブログ用に描いてるスケッチもこのインクです。

コピー用紙を置いて、下書き無しであれこれと万年筆を走らせて
イタズラ書きをしたら、その中から使えそうなモノを選んで
色鉛筆でチャチャと彩色して、スキャンして載せてるんです。
まぁ、ヘタでも良いんです。(汗)
その時の気分が出てれば良いかなぁ…と言うわけです。

で、今日の事。
ふと、自分用にインク壺があっても良いなぁ、と思いつきました。
色彩雫(いろしずく)のボトルも、写真のようにキレイなんですが
石で作ったら味わい深いかも?
そこで、例によっていい加減なスケッチをして…
手水鉢みたいなもの、キューブもの。
背の高いのや手前に曲がっているなものなどを考えて見ましたが
インク液面が、剥き出しだと乾いちゃうから
蓋があった方がいいなぁ…じゃぁ、球体の蓋にしよう!
これなら、ボトムがキューブの方がいいね。という結論に達しました。
だって、球の蓋を乗せるとiみたいでしょ?
インテリジェンスのi、アイディアのi、私のi、インフォメーションのi。
いろんな意味でイイかもね。ってワケです。

あぁ、欲しいなぁ。と、自画自賛です。(笑)

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2011年11月25日

石の廊下

先日、ギャラリー・スタッフが箱根に行ってきました。
本当は、私が行くところだったのですが
いろいろな事が重なり、スタッフに行ってもらう事になりました。

箱根に行ったら、仕事とは別に、何か石ネタを撮ってきてね。
と、頼んでいたのですが、そうそう面白いモノも無いだろうなぁ…
なんて、期待半分だったのです。

でも、ちょっと面白い拾いものがありました。
場所は、堂ヶ島の"大和屋ホテル"。
そこの廊下が面白いんですねぇ。
黒玉砂利の廊下なんですが、玉砂利が塗り籠められています。
頭半分だけ出てて、足裏健康法のマットみたいです。(笑)
飛び石ならぬ、飛び板もはめ込まれていて
何だか、石と木が逆のようです。ここが面白ポイントですねぇ。

廊下全体を見渡せば、黒い玉砂利が茶色の板とコントラストがキレイで
良い景色になっていますよねぇ。
屋外に玉砂利を敷くのはよくありますが
屋内の廊下が玉砂利って言うのは、なかなか見ない気がします。
しかも、創業が天保という歴史を誇る宿ですから
この意匠もずいぶんと昔のものらしいです。
でも、いまでも古びて見えませんよねぇ。
こんな玉砂利の使い方もあるんだなぁ、と教えて戴いた気がしました。

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2011年11月24日

ミョウバンって石なの?

実は、浅学でミョウバンって石なのを知りませんでした。
ミョウバンと言えば、漬け物の発色剤として使われていたり
麺の"かんすい"として使われたりしてるので
食品添加物としては知っていましたが…石だったとはねぇ。

まぁ、それと同時にミョウバンには消臭効果もあるので
デオドラントとしてミョウバン石や石けんに加工もされていると識りました。
じゃぁ、久しぶりに"石けん置き"のデザインをしてみようかな?
などと思い、色々とスケッチを起こしてみました。

はじめは、石けんとミョウバン石の2個置きで考えて見ましたが
ミョウバンは水溶性なのでお風呂場に置いておけませんね。
どうしようかなぁ…
じゃぁ、ミョウバン入りのデオドラントソープ(ボディ用)と
洗顔用の石けんの2個置きにしようと考え直し、またまたスケッチ!
結果、2つのトレイを四角同士にするか
丸と四角の組み合わせにするか…

石けんの形状もそれぞれなので、四角と丸の組み合わせが良いかなぁ
水抜きは、作業の簡単な丸穴あきにして
色のキレイな石で作ったら、いけるかもしれませんね。
さてさて、どうでしょう?

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2011年11月21日

パソコンデスクは、いかが?

本社、女子社員から投稿がありました。
「一日中パソコンに向かっていると肩が凝ります。」
「パソコン画面が、もうちょっと高ければいいのに…」
そこで、こんなアイディアはいかがでしょう?と言うモノでした。
本人に代わりまして、不肖私がスケッチを描いてみました。

構造としては、盤面になる石板の裏側にほぞ穴を開けて
そこに石の棒を4個差し込んでパソコン用のデスクにするというモノ。
これを、私なりにちょっとだけ発展させて…
差し込む石柱を高さ違いで3セットほど用意したらどうかなぁ?
こうすれば、座高違いでも微妙に調整出来そうな気がします。
また、盤面は下にキーボードが格納できる大きさにすれば
石柱の間に入れられて、デスクトップがスッキリとなりそうですね。

デスク・オン・パソコンデスク。
いかがでしょうか?

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2011年11月17日

大谷石のレリーフ

帝国ホテルで、昼にお付き合いのある会社の祝賀パーティがあり
私も招かれて参列してまいりました。
まぁ、パーティはどこでも一緒、誉めあげる来賓の挨拶や
政治家の挨拶などが続き、退屈なもんですねぇ。(こんな事を言ってはいけませんね)
そんなわけで、立食タイムになった時には、会場を出ちゃいました。(汗)

で、折角の帝国ホテルなんだからと
ロビーの一角に設置してある、旧帝国ホテル時代のレリーフ文様を見にきました。
もちろんレプリカです。しかし、当時を忍ばせる精緻なレプリカで、
軽く身長を超える大きさで、とても美しかったですねぇ。
大谷石好きで、しかもフランク・ロイド・ライト好きの私にはたまりませんでした。

しばらく、見とれるほど。
これは、一見の価値ありますねぇ。

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2011年11月14日

円柱の花立て

朝晩は、めっきり寒くなってきて、いよいよ冬の訪れでしょうか?
街でも紅葉がキレイですが、花の姿は少ないですね。

でも、寒くなってくると切り花は日持ちが良くなって
家の中では、花を愉しむ機会が増えてきそうです。
そこで、石の花器を考えてみようかなぁ…でも、ありきたりじゃつまらないし。
あれこれとイタズラ書きをしていて、円柱の花器を考えつきました。

円柱の側面を穴を穿つように削って
そこに活け花などで使う"オアシス"を詰め込みます。
そしてここに花を挿すわけです。立てた時に底に当たる部分は
ちょっと掘り下げておけば、水がたまって良いかも?
長いモノや短いモノを用意して、いくつか組み合わせれば
レストランやショップを彩るアレンジになりそうです。
石の側面に花が活けられてるのは、ちょっと人目を惹きそうですよね。

背中の部分を面取りしておけば、樋のように寝かせて使う事も出来ます。
立てたり寝かせたり、その時々でアレンジの幅が広がります。

蘭系の花なら、寒くなってくると俄然日持ちが良いので
ゴージャス感を長く愉しめそうです。

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inada_design at 15:23|この記事のURLComments(0)

2011年11月11日

ポストカード

なんだか、バタバタとしていてブログ更新もままなりませんでした。(汗)
やっと、一段落して…やれやれと、身の回りを整理していたら
期日が過ぎてしまったポストカードが2葉。
いずれも彫刻展のお知らせでした。
鈴木武右衛門展 「THE MYSTIC IMAGE」
吉村貴子 彫刻展 「空の散歩道」

鈴木武右衛門(すずき ぶえもん)さんの展覧会は
当社の人間も伺ったようで、これについては
後日、またご報告の機会もあるかもしれません。
吉村貴子(よしむら たかこ)さんは存じ上げないのですが
カード見てると、ホンワカとした気がしますね。

いずれにしても…
石のポストカードって可愛くてキレイですねぇ。
「彫刻作品は、重いし大きいし高価だなぁ」と、思ってる人も
こんなポストカードだったら、飾りたいかも?
個展のお知らせではなく、絵はがきとして作って
石のフォトフレーム入れたら…なんて、いつものクセで妄想してしまいました。(笑)

イナダでも、石を使ったアートな絵はがきを作って
売り物としてもイイかもしれませんね。
これが、一番安価で石の魅力を伝えるアイテムになるかもしれません。

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2011年11月07日

ミニ灯籠

石手寺の灯籠を見て、ちょっと刺激を受けたので
灯籠をデザインしてみました。
といっても、本物の灯籠ではなくミニチュア。
坪庭の隅に置いたり、玄関先に置けるようなモノです。

まぁ、ミニチュアなんで野趣を追いかけてもつまらないので
ちょっとだけモダンな要素を入れてみました。
最初のは、灯りを入れる部分を思い切り大きくして正円のくりぬき。
それを、台座にくっつけ、天には小石を一個というモノです。
かろうじて、灯籠という意匠が守られているかな?

次は、見た目一番灯籠っぽいですが
真ん中の灯り部分が逆三角形になっていて
自然とモダンのコラボって感じです。

最後は、もう灯籠とも思えませんが
長いロウソクを芯に据えたら、なかなか面白いかも?
というアイディア先行モノです。

イメージとしては、どれも25cmほどで考えています。
さてさて、工場の受けはどうでしょうか?

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2011年11月04日

道後温泉「石便り」(最後)

ちょっと間が空いてしまいましたが…
道後温泉便りの最後は、「51番札所 石手寺の灯籠」です。

いやぁ、なんという存在感でしょうか!
自然石を三つ乗せただけ。一見、そんな風に見えますが
重量感といい、バランス感といい、ただ者ではない風格ですねぇ。
野趣満々ですが、灯り窓には桟が入り
細かい造作がなされています。

しかも、真ん中の石だけ"サビ石"のように赤石が使われていて
アクセントになっています。
なんだかお地蔵さんのように魂が籠もっているようにも見えてきます。
さすがに札所にある灯籠だなぁ、と思いました。

私は、灯籠好きでもあるのですが、春日灯籠のようにカチッとしたモノより
こういう自然石でできた"揺らぎ"のある灯籠が好きなんです。
川原で石を拾って、手すさびに小さな灯籠でも作ってみようかなぁ。

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inada_design at 11:59|この記事のURLComments(0)