2011年04月

2011年04月28日

懐かしの…不思議「天照石」

本社から、メールが届いたら…天照石の写真が添付されていました。
なんでも、岩盤浴のお店を作りたい方から相談を受け
見本として、過去に取り寄せた物だそうです。

私は知らなかったんですが、一時は相当なブームになったようです。
今は採掘禁止で手に入らないので、当社でも見本でとった一袋だけみたい。
聞けば、この石がなかなか面白かったので、ちょっとレポートします。

この天照石とは、太陽光線や自然のエネルギーが詰まって
電位を持った石らしく、遠赤外線効果で健康に良い石と言われています。
なんでも、世界でも3カ所しか採れないそうですが
そのうちのひとつが、宮崎県日向だそうです。
日向では、この石は幻の石と呼ばれていたとのこと。
そして、この石の産出地は、なんと宇宙から見ると光って見えるそうです。
不思議ですねぇ。

袋から出した写真を見ると、何の変哲もないように見えるんですけどねぇ…
ガンやリュウマチ、アトピーに効くというのは
どこまで実証されている話か判らないので、伝説って事にしても
なんとも、ロマンチックな石ではあります。

お風呂に入れて使ってみたい気もしますが…
一袋しかないので、資料として保存しておくのが無難かもしれません。
いつか2〜3個送ってもらい、ギャラリー展示しようかと思います。

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2011年04月27日

悪そうな…石のお皿(その2)

昨日の続きで、悪そうなお皿第2弾です。
小鳥みたいにカワイイ柄って、昨日書きましたが
考えてみると、小さくったって柄の悪いやつは居るもんで…
ちょっと不良の小鳥を描いてみました。
描いてみましたって言うほどの絵じゃないですが…

「おいおい、どけどけ」「小っちゃいからって、なめんなよ」
なんて、威勢のいい鳴き声が聞こえてきそうで
もしかしたら、笑えるかも?

普段使いと言うよりは、来客用に使って欲しいなぁ。(笑)

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2011年04月26日

悪そうな…石のお皿

最近は、やっとポカポカしてきて、
シャツ一枚で過ごせる気候が、すぐそこまで来ているようです。
こうなってくると、料理も冷たい物が良くなりませんか?
お刺身や、冷たい豆腐料理、シャキッと冷えたサラダとか…
そういう時には、冷凍庫でキッチリ冷やせる石のお皿が良いですよねぇ。

イナダでも、いくつか石のお皿を作っていますが
今回、ちょっと意匠を替えてみようかなぁ…なんて思いつきました。
というのも、キッチン道具やお皿って
小鳥だったり、お野菜柄だったりと、カワイイ路線が多いですよね。
そこで、ちょっと悪い奴等を登場させてみようかと…(笑)

カタチは、丸やら楕円やら角やら、石のお皿は削り出す事が出来ますが
ちょっと無個性だなぁ、と常々思っておりました私。
そんなわけで、前述の柄の悪いキャラが入ったら、
逆に個性的なお皿が出来、意外に受けるかも?なんてワケです。

取り敢えず、子供が描くようにグリグリと悪そうな猫の絵を描いてみました。
ははは、ヘタですねぇ。でも、この方が彫った時面白いかも?

猫以外にも、悪そうなパンダとか、悪そうな鳩とか…
どうでしょうか?

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2011年04月25日

石の翼

本読んでいて、宅配便が届いたり…
資料の本を見ていて、引用しようとしたり…
本を開きっぱなしにしたい時って、案外あるもんですよねぇ。
本好きとしては…
そんな時、本をうつぶせにしたりは、なかなか出来ません。
ましてや、引用したい時バキッと背表紙に折れ目を入て開き癖をつけるなんて
そんな荒技は出来ませんねぇ。

手近にある石をウエイト代わりに置く事が多いです。
まぁ手近に石があるっていうのは、普通のご家庭ではマレでしょうが…(笑)

それで、思いついたんですが…
開いた本のカーブに合わせるカタチで凹みの付いた石があればいいのに。
イタズラ描きをしてみたら、なんだか鳥の翼みたいなんで
おぉ、カワイイかも?
STONE WINGなんちゃって。いや、本の翼BOOK WINGって言う方がいいかなぁ…
まぁ、ネーミングに凝ってもしょうがないのに…サガですねぇ。(笑)

一般的ではないかもしれませんが、私は欲しいなぁ…石の翼。

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2011年04月22日

生きている石?ムービング・ロック

アメリカのデス・バレー(死の谷)国立公園には、
通称ムービング・ロックと呼ばれる石があるそうです。

デス・バレーはアメリカで一番暑く、雨もほとんど降らないそうで
地面は、乾ききってひび割れています。
そこに、あたかも動いたような軌跡を持つが石が数々あるんです。
これが、ムービングロック。
どうして、こういう現象が現れるのか?実は、解明は出来ていないようです。
一説には、この地域"レーストラック"は、風が強いから動くとか言われていますが…
300kg超の重さを持つ石も動いているので、どうなんでしょうか?

また、冬の間はデス・バレーといえども雨が降ります。
しかも、夜には寒さのために凍ります。
石の表面についた水も凍るので、氷のソリに乗った感じで風に押されて動く
そんな説もありますが、石の動く方向はマチマチらしいし
動かない石もあるので、これも否定されているようです。
はて、不思議な話です。

ところで、彫刻家の岡野 裕さんの作品にも
人間に気づかれない様に、そっと動いている石の妖精(?)がテーマの作品があります。
ギャラリーにも2点ほど置いてありますが、これもムービング・ロックかも?(笑)
石に命を吹き込むのが彫刻家の仕事でしょうけど、これはいわば新生。
デス・バレーの石は、野生と言うか…原始の命ある石なんでしょうか?
ちょっとロマンを感じますねぇ。

※六本木 国立新美術館で4月27日から5月9日まで、「国展」が開催されます。
彫刻家、岡野裕さんの作品も鑑賞できます。ゴールデンウィークに是非。
※デス・バレー/ムービング・ロックの写真はサイトから拝借しました。

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2011年04月21日

伊達冠を愛でる

私の好きな石のひとつに「伊達冠」があります。
宮城県で取れる、通称「泥かぶり」とも呼ばれる鉄分の多い石です。
石碑などに使われることが多く、長い年月で石がサビて
文字通り泥をかぶった様な色に変化します。
ここが、石の良いところで、好きなところなんです。

比較的大きな丸石として産出しますが、小さめの丸石も出ます。
このこの小さい方の石を、カタチを活かしながら磨いたものがギャラリーにあります。
小坊主の頭みたいで、なんだかカワイイんですよねぇ。
磨いた部分は、ピカピカで黒く輝きます。
深い水底を覗き込んだ時の様な静かな深見があります。
磨いていない素の部分は、ゴツゴツと泥をかぶったみたいになっています。
あぁ、見ていて飽きないですねぇ。

我が家では、畳屋さんから戴いた「うすべり」に乗せています。
これは畳表に布の縁をつけたものですが、鍋敷きに使ったらもったいない感じなので
伊達冠を置いて、床の間で鑑賞しているんです。
夜になると、伊達冠の後ろに小さなLEDライトを置いて
小さなライトアップもしてみたり…

伊達冠、なかなかカワイイやつです。

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2011年04月18日

石垣報告

私は、なにげに"石垣フェチ"を自認するほど
石垣が好きなんですが…
お城まで行かなくても、出会い頭に良い石垣に逢うんですねぇ。(笑)

今日は、早稲田のガソリンスタンドで
給油と洗車を頼んだんですが、すごく混んでいて時間がかかりそう。
じゃぁ、タバコ臭い待合に居てもしょうがないので
近くの萌えだした緑でも散策しつつ、コーヒーを飲んでも良いかなぁ。
そう思い立ち、ブラブラとしてて…石垣に出会いました。

「一陽来福」で有名な放生寺の石垣です。
いつもクルマで突っ切るだけで、シゲシゲと眺めたことが無かったんですが
よく見ると、キレイな石垣でした。
石はとても大振りで、小さな石が間を埋めて良い感じです。
しかも、目地はそのまま。コンクリートで埋まっていなくて
野趣を感じます。いやぁ、好きな石垣です。
同じような大きさの石をきれいに積み上げたより、ずっと良い感じです。
しばし佇んで、眺めちゃいました。

ひっきりなしにクルマが通る車道の脇で
じっと石垣を見ているなんて、ちょっと変わり者に見られたかも?(笑)

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2011年04月15日

一人で巨大な彫刻をした人の話

今日は石の彫刻のお話です。
残念ながら作ったのは石の職人さんではなく、彫刻家なんですが…
でも、たった一人での作業なんですよねぇ。

アメリカの巨大彫刻と言えば、サウスダコタ州マウントラッシュモアにある
4人の大統領の顔彫刻が有名ですが、それに対峙する様に
巨大なネイティブアメリカンの像があることは、
意外に知られていないかもしれませんね。
この像は、実は最後まで侵略者である白人に戦いを挑んで
戦死したスー族の英雄クレージーホースなんです。

事の経緯は、スー族の長老から
「我々の聖地にアメリカの大統領の顔が勝手に彫られてしまった」
「この地に相応しいのは、我々の英雄ではないか」と言う
手紙をもらった彫刻家コジャックさんが、白人が行ってきた残虐な歴史を知り
自分の使命だと思い、引き受けたそうです。

以来、50年に渡り一人の力で彫られた彫像は大きさ26mの顔部分だけ。
大統領の顔が18mと言いますから、その巨大さが判ります。
しかし、全体像は馬に乗ったクレージーホースで200m余りとか。
う〜〜ん、スゴイ。
コジャックさんは、1982年に亡くなってしまいましたが、
息子が後を継ぎ、長老との約束を守るべく、いまなお彫られているようです。

大統領の顔は、400人の作業員で14年かかったそうなので
クレージーホースは、出来上がるまであと何年かかるのか判りませんが
出来上がったら、4人の大統領を睥睨する様で、
ネイティブアメリカンの人たちの鎮魂になるかもしれません。
しかし、一人の力というのは壮大なもんですねぇ。

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2011年04月14日

理想宮を一人で作った話

今日は、宮殿を造った人の話です。
フランスの片田舎に古代遺跡と見間違う建造物があるそうです。
これは、一人の郵便局員がたった一人で作ったもの。

この切っ掛けが、道ばたのひとつの石だったそうです。
ある日、この郵便局員がいつものように田舎道を歩いていると、石に躓いたそうです。
まだ、自転車が無かった時代で郵便配達も歩いて郵便物を配っていたんですね。
話が横道に逸れましたが…
この石を掘ってみると、巨大な目玉を寄せ集めたような不思議な石だった。
そして、これを見た瞬間に、彼の心の中で何かが弾け
翌日から、その場所で同じような珍しい石を掘り始めたそうです。
そこには、いっぱい石があったので、それを堀りながら
これを使って宮殿を造ることを思い立ったそうです。
なんという志向なんでしょう?普通そんな発想しませんよねぇ。
たった一人で何かをなす人って、変人ぽいかも?(笑)

そして33年かけて、たった一人で原始的とも未来的とも見える
不思議な宮殿ができました。これは今でもフランス政府から文化遺産として登録され
芸術作品として高く評価されているそうです。
変人かも>なんて失礼なことを言ってしまいましたが…
そういえば、芸術家も変人ぽい人が多いですね。(笑)

なんとまぁ、たったひとつの石が、一人の人間の人生を変えちゃったんですね。
なんだか、大人のおとぎ話のようなお話しでした。

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2011年04月13日

石の城を一人で作った話

震災以後、ひとりじゃ何もできないと言ったり、
いや、ひとりの力が大切なんだという人たちがいたり…
いずれにしても、価値基準が変わったという声を、あちこちで聞きますね。

そんな時に詠んだ本が「たった一人の大きな力」蓮見太郎著。
これは、"人はみな、生まれながらにして
無限の可能性を持っている"と副題にあるように
世界中で、たった一人で成し遂げた事柄が紹介されているんです。
えっ、これが?と言うような壮大なスケールなんで驚きました。
本の中から「石」にちなんだお話しをピックアップしてみます。

まず、今日は「一人で石の城を作った人」。
これは、アメリカ人のジム・ビショップさんの話です。
彼は、高校生の頃些細なことから教師と口論になり
「お前なんか、何をやってもダメだ」という教師の言葉で、中退してしまいました。
そして、何を思ったか…森の中に石のコテージを作ることにしました。
コロラド州なので、冬の期間は雪が積もり作業できません。
なんと、1年間のうち2ヶ月に限られていました。
そして、設計図もないまま建設が始められ、いつの間にか
30年の年月が費やされ、1000t以上の石を使い、高さ50mの城となっています。
現在でも作り続けられていて、完成はまだ先のようですが…
俺だって、一人でこんな事ができる!という彼の心意気なんですね。

もっとも、地震国日本ではダメでしょうが
個人主義のアメリカだからOKだったんでしょうね。
たった一人でも、こんな物が作れるんですねぇ。驚きです。
ちょっと、見てみたい気がします。

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