2009年10月

2009年10月30日

INADA STONE EXHIBITION(丸いもの編2)

カタチというのは、丸か四角に集約される気がします。
こういうシンプルなカタチは強く認識されるので
マークや生活雑器など色々な物に使われますね。

じゃぁ、三角は?
角があるので四角の部類かなぁ。
要は、シンプルなカタチというのは角があるか丸いかの違いでしょうか。
そんな視点でINADA STONE EXHIBITIONを眺めてみたわけです。

で、昨日に続き「丸いもの編」のお届けです。
最初のは、どこかの証券会社のマークみたいですが…きっと「メビウスの輪」。でしょうね。
裏と表が繋がっていて、どこまで辿っても、いつか同じところに戻って来るというヤツです。
立体版は、「クラインの壺」というのがあるはずですが
理念なんで、実際には作れませんもんね。あえて、平面のメビウスの輪を立体で作った?
まぁ、ちょっと不思議な作品。
もう一つは、「卵」。ここまで作為や外連味がないと、いっそ爽やかですねぇ。
見る人を触発してきそうです。
個人的には、庭に一個欲しい!

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2009年10月29日

INADA STONE EXHIBITION(丸いもの編)

毎年恒例のINADA STONE EXHIBITIONが
六本木にあるTokyo Midtown で11月3日まで開催されているので、覗きに行ってきました。
第一回目は規模も大きく、メインの芝生広場から遊歩道まで
大きな作品が並び、見応えもかなりあったのですが…
段々と作品が小振りになり、展示数も少なくなったような気がして、ちょっと残念です。

そうは言っても、遊歩道脇に展示され無料で鑑賞できるのですから
身近なアートの醍醐味が味わえます。

でも、作品には作者の紹介や略歴が記されているのですが…
たまたまイルミネーション作業が行われていて、近づけなくてガッカリでした。
とはいえ、パイロンなどを片付けさせて撮影はしてきましたけど…(笑)

今日から、ちょっと作品を紹介しようと思います。
それも、私の勝手なカテゴリー分けで括っての紹介です。

今日の作品達は「丸い物」。
最初のは、古代銭のようなメダリオン。真ん中の穴からのぞく景色は万華鏡。
次は、球の手桶でしょうか?くり抜かれた中には玉石と水が張られています、
刺さっているのは、水汲みかと思ったら木槌。
もしかしたら、木魚のように叩いて音を出すのかもしれません。
そして、達磨。う〜〜ん、これには意味が見いだせません。
最初、達磨落としかと思いましたが…
それじゃぁ、次段の「福」を叩き出しちゃいますもんねぇ。

今日は、円盤型・球・卵形と丸い物を集めてのご報告でした。

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2009年10月28日

猫ティッシュ(続き)

猫ティッシュの使い方は簡単。
市販のティッシュ箱の上に乗せ、猫のシルエットから
ティッシュを引っ張り出すだけです。ね、カンタン!

今回撮影したのは、メンズライクな地味目のティッシュですが
花柄やフルーツ柄だともっと可愛いですね。

この猫シルエットの板が便利なのは
ティッシュのが残り少なくなってくると
引き出す時に箱ごと上がってきたりしちゃって。
ちょっとイラッとくる時ないですか?それが、解消できますよ。
石がティッシュ箱を押さえつけてくれるので、最後の一枚までサッと取り出せます。

実はこれ、社内でも大人気!
試作は1個しか作ってないので、取り合いです。(笑)

他にも、くり抜きシルエットとしては…
バナナとかいいかなぁと思っています。UFOとか、ワニもイイかも?
これは商品化出来そうな好感触なんで、値段設定をしなくちゃ!

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2009年10月27日

猫ティッシュ

以前にデザインした「猫ティッシュ」の試作が出来ました。

ティッシュの箱より、ほんの気持ちだけ大きなサイズ。
真ん中には、猫のシルエットがくり抜かれています。
厚さは1cmほどでしょうか?持って見ると、ほどよい重さです。
これなら女性でも楽々です。
表面はピカピカの本磨き。くり抜いた側面も磨いてありますので
ティッシュを出すときにも引っかからずに、サッと取り出せます。
裏側は粗めに削ってあります。なので箱の上に乗せたときに
滑らずに、安定感があります。

そうそう、使い方ですが…
これを、市販のティッシュ箱の上に乗せるんですが…
その画像は明日。

思わせぶりで、すいませんねぇ。
ここまで書いてきたら、会議が始まるというので
続きは明日と相成ります。(汗)

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2009年10月22日

まな板スタンドが欲しい!

私事ですが…まな板スタンドが欲しいんです。
というのも、前から探していたんですが、
これは!というのがないんですよねぇ。

ワイヤー物だと、キッチンはどうしても油が飛ぶので
やがてベタベタとして来ちゃて、メンテが大変!
樹脂だと、ちょっと心許ない。と言うわけで、なかなか無いんですよ。
で、ふと「なんだ、石で作ればいいんじゃない!」と思いつきました。
紺屋の白袴。(笑)

サイドから見たときにスクエアだとお堅いイメージなんで
楕円のトップにすることにしました。
ついでに、トマトやナスのシルエットをくり抜いたら可愛いけど
ちょっと値段が張っちゃうかもしれませんね。
ここはちょっと工場と相談です。

スリットは、一枚物と二枚物で考えてみました。
私のところはスタンダードな大きさと、フルーツ用の小振りの物があるので
大小2枚が挟めると便利なんです。いわば2枚物は自分用です。(笑)
いろんな色の石で出来たら、愉しそうです。

まな板は、横置きだけじゃなく縦置きにも出来ます。
このあたり、ちょっと重さのある石ならではですね。
石ならガシガシ洗えるし、食洗機にも放り込めます。きっと、便利でしっかり者ですよ。

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2009年10月21日

キッチンのお伴に

先日のことですが…手作りの金串を見せられました。
手先の器用な方が、木を削って作ったモノのようで、なかなか味がありました。

これは、肉の塊などを焼いたときに、芯まで熱が入っているかを計るためのモノ。
皆さんも、料理人がブスッと刺して、引き抜いて
金串を唇やほっぺたに触れさせて、温度を感じているのを見たことがあると思いますが…
知ってましたよねぇ?
なんか、見た目がプロっぽくて良いですが、
実際に使ってみると、これが結構判るんですよぉ。

で、なかなか良いなぁと思い、石でも作ってみようかと?
まず、ハートというのが良いですねぇ。
作り手が愛情込める感じがして、アイコンとしてイイ感じ!
取りあえず、石でもハートをデザインしてみました。
キレイなハートより、ちょっと歪で手作り感があった方がイイかも?です。

リボンとかもイイですよね。おもてなしするという贈り物めいて。
星もいいかもしれません。「星三つです〜」なんて?

台座はスクエア・円錐などが考えられますが
自然石そのままというのもアリですね。

東急ハンズか合羽橋で串さえ買えばいいので、
試作してみようかなぁ…と思っています。

塊肉は、豪快で仲間が集まるときなんかイイですよねぇ。
これからの季節、活躍しそうです。

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2009年10月20日

大谷石と多肉植物

秋も本格的になってきて、ギャラリーのガーデンにあるモミジも色づいてきました。
新緑はもちろんですが、紅葉もとてもキレイで好きです。
ギャラリーガーデンには、このモミジのシンボルツリー以外は
小さめの植物が植えられているんですが…

中には、写真のように大谷石のポットに植えられた多肉植物もあります。
これは、自動給水器が届かないところに置かれているポットには
渇水に強い多肉がいいか?と、植えたのですが
これが、元気で一年中私の目を楽しませてくれます。

ちょっと名前が判らないんですが…今は、ピンクの細かい花が満開です。
ピンクのボンボンみたいで可愛いです。まるで春みたい。
そうかと思えば、紅葉なんでしょうか?
プクッとしたツブツブの先が、オレンジっぽく変わってきたのもあります。
これは、決して枯れているのではなく、
ふっくらと堅くしっかりして、元気な佇まいでからね。
チリチリと新緑のように、美味しそうなミドリの葉を伸ばしているのもあります。
これは、まるで初夏?

そう思ってみると、このガーデンには春夏秋を思わせる多肉植物が栄えています。
なかなか、良い眺めです。
すっかり色の落ちてしまった大谷石のポットも
元気な多肉植物のおかげで、みすぼらしくはなく
そこはかとなく、趣が感じられます。室内の大谷石と違い、屋外でも大谷は良い感じです。

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2009年10月15日

平林寺で石に見とれる(その3)

平林寺でも、趣味の灯籠コレクションしました。(写真を撮っただけですが…)
ここでは、2種類ほどの春日灯籠がありました。
片一方は、簡素版なのか?彫刻が施されていませんが
背の高い方は、火袋正面から左回りに、鹿・雲・後戸、三笠山・透かしの順に
彫刻が施され、古来よりのお約束通りの出来でした。

これらの図は、元々の本拠であるところの鹿嶋より
春日大社の三笠山に武甕槌命が乗っていった白鹿が繁殖したという故事に習って
「鹿は神の使い」と言うことで彫られいるようです。「三笠山」もそこからきているみたい。

「後戸」は神様の現れる場所で、「雲」は、文字通り雲気を表します。
春日灯籠の傘は、くるっと丸まって風を表していますが
雲と合わせて、渦巻く雲気を意匠としているようです。
その他にも、春日灯籠が1本建つ場合と左右に建つ場合で鹿の位置などが違い
雲には月が組み合わされたりもするそうです。

普段、何気なく見ている灯籠にも古代の様々な約束事が秘められていて
色々と調べてみると奥が深くてビックリします。面白いですねぇ。

秋は、季候が良いのでご旅行などに出かける機会も多いと思います。
是非、いろんなところで灯籠を見かけたら
その意匠に目を留めてご覧ください。

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2009年10月14日

平林寺で石に見とれる(その2)

昨日は苔生した歴史を感じる石を紹介したので
今日は一転。時を経ていない石のご紹介。
とは言っても、見た感じで言ってるので
実は、ずっと昔から設えられているのかもしれませんが…

古風な石は、表面が荒々しく苔などで覆われているのと違い
ツルッとした顔をしています。
写真だと判りにくいかもしれもしれませんが、色も赤やグリーンなど
ちょっと華やかな色で、外国産みたいにも見えます。

ひとつは、縦長で獅子頭のように鎮座しています。
お寺だけに、赤ら顔の鬼なんでしょうか?(笑)
もう一つは、ぺったんこにつぶれて…踏みつけられた天邪鬼のようです。
そう言えば、両方とも石の周りには玉竜が植わっていますが
これもヒゲみたいに見えてきますね。

これらは、私の勝手な解釈なので、どうか信じませんように。
でも、そんな見方で石を眺めるのも面白いかもしれませんよ。
平林寺、なかなか愉しいです。

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2009年10月13日

平林寺で石に見とれる

連休に、埼玉県は野火止にある禅寺「平林寺」に行きました。
仕事を離れた遊びで行ったのですが、ついついやっぱり石に見とれてしまいました。

平林寺は、埼玉県の指定史跡になっていますが
門構えからして、そうだろうなぁと思わせる立派さ。
とはいえ、茅葺きの山門や中門と贅を誇るより風情を感じる佇まい。
中門脇には、君が代の歌詞に出てくる"さざれ石"が鎮座しています。
札には、島根県出雲仏教山の産とあります。

さざれ石は、小さな石の欠片の集まりが炭酸カルシウムなどにより埋められ、
1つの大きな石の塊に変化したものを言いますが…
大昔は、不思議なモノだったのでしょうね。
今となっては、コンクリートで固めた石は、あちこちにありますから珍しくないですねぇ。
まぁ、天然のコンクリート固めと考えれば、希少価値はありますね。
でも、この石(最初の写真)は、大石と見まごうばかりです。

次の写真は…
大木の根元に火山石のような気泡の多い石が集まって固まって居て
一瞬、こっちの方がさざれ石みたい!なんて思ってしまいました。
なにか、積んだようにも見えないので、不思議な感じでした。

最後の写真は、苔のむし方がキレイだなぁと思って撮りました。

3つの写真を見比べると、どれも時代が作った趣があり良い感じ。
でも、こうして並ぶと…私は不勉強で、どれがさざれ石か見分けられない…。(汗)
ともかく、歴史ある建造物には、歴史ある石が似合うなぁと思ったわけです。

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