2009年07月

2009年07月14日

これからの墓所を考える

先日の朝日新聞に"お墓をカイゼン"と題した記事が載っていました。
読むと…トヨタ自動車の母体豊田自動織機の技術「自動倉庫」を応用した
墓所が荒川区の光明寺に完成したというお話でした。
これは「自動倉庫」の保管・仕分けの技術を使い
約3500個の遺骨箱を収納し、墓参りの連絡が入ると
遺骨箱が自動的に運ばれ、墓石に組み込まれるというモノ。

ちょっと、ビックリしました。
要は、お墓はひとつなんですね。そのバックヤードに遺骨が収納され
必要に応じてお墓に組み込まれる。合理的なんだかどうか…よく判りませんが
ひとつだけ感じたのは、だったらお墓はもっと改良されるべきなんじゃないかなぁ?と言うこと。
だって、3500人にひとつなんだから、普通よりモニュメンタルなデザインが良いのでは?
例えば、彫刻家に作ってもらうアートなお墓とか…

そう思いながら岡野さんの作品を拝見してたら、墓石もありました。
やはり、普通のお墓よりグッとアーティスティック!
これだけの存在感があれば、バックヤードに何千人の遺骨箱があっても納得できます。
この方法が、スタンダードになるようなら
お墓は、ドンドンとアート作品となってゆくような気がします。どうでしょうか?

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2009年07月13日

庭石と言っても…

今日は、宮城県丸森町にある斎理屋敷の中庭に置かれている
"童シリーズ"のご紹介です。

どうして"童"がテーマになっているのか?
宮城県の民話などに"童"があるのか?不勉強で判らないのですが…
とにかく、庭にこういう石彫が置かれていたらいいなぁ
と、思っちゃったので、ご紹介したくなりました。

最初のが"童の座"と名付けられた作品。
なんか、コロポックルのような小さな妖精の童達が、車座になって会議するんでしょうか?
高さが不揃いなのは、長老とか議長とか役割の違いを表してるのかも。
もしくは全然違って、ただランチを食べるための広場かもしれませんけどねぇ。

2番目の作品は「童の祠」。文字通り童達にとっては神聖な場所って感じ。
厳かな雰囲気があって、お供えなんかが置かれそう。

次は「童の太陽」。これは、先ほどのと"童の座"と違い、規則性があって磨かれています。
祭壇でしょうか?童達が集まって祈りを捧げるような風景が目に浮かびます。
すると、真ん中から一条の光が…なんて、ファンタジー!

どうも、いつもながらに勝手に解釈していますが…
石彫を見て、自分なりのストーリーが生み出せるのは愉しいです。
きっと、眺めていて飽きないと思います。
つくばいとか、灯籠。景色になる庭石などを置くのは、
日本では、古来からの庭の愉しみひとつですが
岡野さんの作品のように、物語のある石を点在させるなんて、贅沢ですよねぇ。
ひとつで良いから、ベランダや庭に置きたいモノです。

で、毎日眺めながら、違うストーリーを夢想するなんて愉しみも味わえそうです。

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2009年07月10日

不思議な生き物

今日は岡野さんの作品の中から、不思議な生物をご紹介します。
と言っても、岡野さんがそう言ってるわけではなく
私が勝手に、そう分類してみただけですが…

最初のは「コンビネイション(上昇)」と名付けられた作品で
丸石が器用にバランスを取りながら天に向かってる形状です。
でも、ちょっと見方を変えると…(失礼な解釈かも?)
ミシュランのキャラクターのようで、プニプニした新種の生物に見えてきます。
サナギかも?そのうち脱皮して、それこそ天に昇るかもしれませんねぇ。

次のは、「歩くコブ」と命名された作品。高槻市の阿武山団地公園にあるそうです。
文字通り、フタコブラクダみたいです。
夜になると散歩してて、朝とは違う場所に居たりして?
夜、動かしに行きたいけど、人の力じゃ動かないですよねぇ(笑)

最後のは、「人間に気付かれないように移動する方法」と題された作品。
うわっ、やっぱり知らないうちに、岡野さんの作品は動くんですねぇ。
触覚なのか歩行器官なのか?角がありますが、そこはかとなくユーモラスです。

石は、悠久の時間の中に置かれているので、きっと普通の生物とは命のリズムが違うのでしょう。
生きても、たかだか100年の人間。鼓動のリズムがその生物の時間のコマなら
セカセカした人間には、ゆっくりしたリズムを刻む石の動きは見えないのかもしれませんね。
気付かないうちに、ゆっくりと、ゆっくりと、1年に0.000001mmくらいずつでも
どんな石も動いているのでしょうか?なんて、思ってしまいました。

無理矢理、岡野さんの作品を妖精に見立ててしまいましたが
作品の石が持つ、まろみや柔らかさが、生き物に見えちゃってしょうがなかったんですよねぇ。

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2009年07月09日

伊達冠が描く「時の道」

先日、宮城県にある"伊達冠"を扱う「山田石材計画」の方が
六本木にあるギャラリーを訪ねてくれました。
伊達冠は私の好きな石なので、話がおおい盛り上がり、なかなか愉しい時間が過ごせました。
いまの時代、石の未来を語るのは大切ですね。若い力に大いに期待したいところです。

さて、その"伊達冠"ですが、実に面白くも美しい石なんです。
まず、石なのに磨き上げた黒い鏡面が、5年から10年で深い鉄サビ色に変わります。
何とも不思議なんですが、中にはトラ目模様があらわれるモノもあって、イイ感じなんです。
また、通称"泥かぶり"とも言われるように、磨く前はウコンみたいな色。
この味のある石は、彫刻家の方々にも愛され数々の作品が作られています。

例によって岡野さんの作品集を見ていたら、その伊達冠らしき作品もありました。
「宮城県大倉山ワークキャンプ」とコメントがありましたので
やはり、伊達冠ですね。タイトルは「時の道」。
きっと、アスレチックみたいに登ったり降りたり出来るんでしょうねぇ。
変化する石、伊達冠の特性がタイトルにも掛かっているようで
岡野さんの洒落っ気が感じられます。

東京の公園や幼稚園にあったらステキだなぁ…と、思わせる作品です。
長い年月の後に、また訪ねてみると伊達冠が深いサビ色に変わっていたりして
自分の時の歩みが刻まれているような…ロマンですねぇ。なんて、ひとりごちしちゃいました。

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2009年07月08日

柔らかい石

今日も岡野さんの作品からです。

「水塊」と名付けられた作品で、岩槻市文化センターにあります。
水辺のほとりに置かれた、文字通り大きな水滴のよう。
フワフワと陸を渡りそうな軽さがあり、柔らかい印象です。
触るとプニョプニョしていそうで、どこかユーモラス。

なかには、ダリの"柔らかい時計"のように、階段を流れ落ちそうなものまであります。
ちょっと、離れてみると周りの景色を取り込んで
大きなシュールレアリスムの作品みたいに見えてきます。彫刻なのに絵画みたい。

岡野さんらしく、役割は"座れる彫刻"となっています。
夏場なんか、水野浮いている「水塊」に腰を下ろし
足湯ならぬ足水で、大人が涼をとっていたりして…そうだったら、微笑ましいですねぇ。
遊びの天才、子供達にとっても水と石がセットになってるなんて
きっと愉しくってしょうがないかもしれませんね。

岩槻在住の方、岩槻に行く予定がある方は
是非、近くで見て、触って、座ってみてください。

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2009年07月07日

人と触れる彫刻

本社の人間が親しくさせていただいてる
彫刻家の岡野さんの作品を見せていただく機会に恵まれました。
残念ながら本物ではなく作品集でしたが…

でも、なかなかステキだったので
このブログでいくつかご紹介したいと思います。

今日は、"触れる、遊べる彫刻"のご紹介です。
最初にご紹介するのは、「リクライニング・フィギュアー」という作品。
その名の通り、ここに寝そべられそうな傾斜があります。
ちょっと見はイルカのようでもあり、ツルツルとした触感も愉しそう!
と思ったら、北本幼稚園に置かれていると書かれていました。これは子供達が喜びそうですね。

次は、多摩市貝取山にあります「巨石」と言う作品。
なにか大きな動物が横たわっているようで、遊んでる子供達は
その大きな力に包まれているようで、イイ感じです。
石の凸凹が残っていて…自然の中に置かれるには、丸く磨きあげられたモノより
この方が、実にお似合いですね。この不定型さが子供を引きつけるんですねぇ。きっと。

最後は、ふたこぶラクダのUFOのようなベンチ。
これは、スコットランドに置かれている「座れる彫刻」です。
置かれている場所は、老人ホームのようです。
人が集まるところにある石は幸せです。
その上、人に触れられたら、なお幸せではないでしょうか?

私見ですが…美術館にある彫刻より、人がもたれ掛かったり
登ったり、寛いだり出来る彫刻の方が、私は好きですねぇ。

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2009年07月06日

さすがのイタリアーノ

イタリアの石屋さんのカタログを眺めていたら
デザインというのは、ほんとに民族性が出るもんだなぁ…と
今更ながらに思いました。
私が考えつくのは、どこかに侘びみたいなもんが入っていて
どんなにモダンであっても、そこはかとなくアジアテイストだったり
和テイストだったりします。生活がデザインを作るからでしょうね。

今日ご紹介の品は、いずれもキャンドルスタンドですが
どうです?どこからどこまでもラテンの香りですよねぇ。
色もカタチも、すべてが特異。というのは、日本の生活から見てですけどね。
彼の地では、これが普通に見えてきます。

日本だと、イタリアンレストランとか、ホテルのロビーに置くんでしょうねぇ。
でも、3番目のなんか、ちょっと欲しい!
ヨーロッパ独特の装飾趣味というか、無駄に凝っててイイ感じです。
生活の潤いは、機能一点張りでもつまんないですからね。

たまには、私も思いきりラテンテイストでデザインしてみようかなぁ。

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2009年07月01日

石のメモパッドホルダー

昨日のこと。
キューブ型の鳥のエサ箱をデザインしていたら
チラッと見たのか?同僚が「メモパッド入れですか?イイですね」というので
メモパッドホルダーのデザインを描いてみました。(笑)

市販のメモパッドがスッポリ入れられる仕様です。
一部分にスリットを入れて、メモを取り出しやすくします。
あまり大きなメモパッドを選ばないようにして
全体的に小振りなホルダーにしようかと思います。

そうすれば、これ自体をペーパーウエイトとしても使えるので
イイかなぁ…なんて考えています。
男のデスク!って感じでしょうか?

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