2009年07月

2009年07月31日

富山で見つけた石のあれこれ(その3)

昨日まではエクステリアをご紹介していましたが
今日はインテリアです。

まず、圧巻はレストランの壁面です!
一面に均等に大理石などを配したモノは、よく見かけますが
ここでは、日本の石が存在感を見せつけています。
粗く割れた面を見せつつ、リズムよろしく石板が配されています。
斬新ですねぇ…趣があって実にイイ感じです。

確かにこの中で食べる食事は高そうですねぇ。
でも、ヨーロッパの洞窟イメージの石張りより落ち着きそう。

洗面台にも和石。大理石一辺倒ではなく
叩かれた石が柱となってイイ感じですねぇ。

ベンチもさすがに室内なので、木と石のコンビですね。
でも、石を単なる脚としての扱いにしていないで、
板からちょっとずらして、その存在感を見せているところなんかセンスありますね。
日本のホテルは、こうでなくっちゃ!
なんて、へんに共感しちゃいました。なかなか見応えがあります。

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2009年07月30日

富山で見つけた石のあれこれ(その2)

今日は「リバーリトリート雅楽倶」の石のベンチの紹介です。
このブログの、「検索キーワード」でも
「石のベンチ」が、よく出てくるのでご参考までにと思います。

以前ご紹介した、彫刻家岡野さんの石のベンチとは違い
無作為の作為とでも言えるような自然体のベンチです。
ただ、大きな長い石を置いただけという風情ですが…
これが神通川の景色や、手前に見える
ちょっとモダンな石柱とガラスで出来たテーブルにお似合いです。

自然が豊かな場所では、倒木のようなベンチの方が良い感じみたいです。
この辺りの加減、センス良いですねぇ。
表面も敢えてでしょうが…凸凹と自然な感じになっていて
鏡面に仕上げてはいません。これも、自然の中…例えば山道にある自然石に腰掛けて
休憩してる気分になりそうです。狙いでしょうねぇ。

細部に思想は現れる!なんて、固いことは言わないまでも
実に上手く考えてるなぁ…と、感心しちゃいました。

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2009年07月29日

富山で見つけた石のあれこれ

今の時期、恒例の富山詣でをしてきたスタッフからの"石報告"。
今回は、神通川のほとりにある「リバーリトリート雅楽倶」というホテルに泊まったとのこと。
ここは自由なつくりのホテルで、あちこちに石が使われていて
面白かったというので…ちょっと、ご紹介したいと思います。

まずは「エクステリア編」。
神通川に面した外庭には、壁面に城石のように大きな岩が積み上げられています。
でも、岩の積み上げた方が、ちょっとモダンで面白いです。
手前にある石柱も歪みながら積み上げてるようで、
床面の石の並びと相まって、なかなか現代風でイイですねぇ。

中庭は、芝と飛び石のコントラストがキレイ。
所々に置かれたストーンヘンジ様の石柱も、直立してない"ゆるみ"がいいですね。
窓際は、お約束の玉砂利敷きですが、その手前には
黒い砕石の上に流木があしらわれたりして、ここにもモダンさが顔を出しています。

当然、庭石も彫刻の様なモダンなカタチで佇んでいます。
古来の和にモダンの味付け、なかなか居心地の良さそうなホテルですね。

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2009年07月28日

石にイタズラ描き

トルコの石は固いのもありますが、砂岩の柔らかいのもあります。
この柔らかい石を見ていたら、工作用のペン型ドリルで彫れるかなぁ?
なんて思いつきました。
出来るなら、イタズラ描きのように、気の向くままに彫ってみようかなぁ。
模様やらイニシャルやらを、子供のような絵のタッチで。
考えてみると、なんか愉しそうです。

できあがったモノは、ペーパーウエイトやお部屋のアクセントとして使えるかも?
普段の仕事の中では、ちょっと出来そうもないので
夏休みにイタズラしてみようと思っています。

きょうは、取りあえずこんな感じはどうだろう?
というスケッチをアップします。
実際は、気の向くままにプリミティブに彫ろうと思いますが…

さてさて、出来るでしょうか?
このネタは、夏休み明けにご報告します。

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2009年07月27日

石のマットを発見!

インテリアサイトをウロウロしていたら
玉砂利を敷き詰めたマットに出会いました。たぶん、建築材料だと思うのですが…
ここでは、「足下マット」「お部屋のアクセントマット」として売ってました。
ちょっと、目からウロコ状態でした。
こういうのもアリなんだぁ。結構、いいアイディアですね。

商品自体は、ゴムのネットに玉砂利を接着剤で留めてあるようです。
"床材として使うときは、目地を埋め込んでください。"とあるので、
それが、本来の使い方なんでしょうね。
でも、床材1枚を上手に使うのは面白いです。イナダでもキレイな石板をマットとして
自由なサイズでカットしてお送りしてますが、玉砂利は考えつきませんでした。
1辺が30cmほどなので、使い勝手が良さそうです。

ずいぶん以前にご紹介した「大理石の玉砂利」で作ったら豪華かも?
植木鉢の下に敷いたら、確かに部屋のアクセントになりそうです。
10cm角で作って、卓上用でも面白いし
キャンドルスタンドと組み合わせても面白いかもしれません。
人様のアイディアが切っ掛けで、新しいデザインが生まれることもあります。
このまま真似するようなことはせずに、新しいことを考えてみたいと思います。

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2009年07月23日

猫のしっぽがフックだったら…

壁のフックを見ていたら…
その形が、何かの動物のシッポに見えてきました。
一回そう見えると、もうシッポにしか見えません。そんな事ってありますよねぇ。

で、どうせシッポに見えるなら石でカバーを作ればイイ?
なんて、思いついて…スケッチしてみました。
まぁ、身近な例で猫にしてみましたが、長いシッポの持ち主なら何でもOKでしょうね。
胴体と頭をなるべくシンプルにして、カパッとかぶせてネジで留めると出来上がり!
というイメージです。カタチがシンプルな方がシッポが目だってイイ感じ?

フックの色と同色だとなおイイですけど…石の色には限りがありますからねぇ。
でも、どうでしょう?フックがシッポに見えませんか?

みんなで、適当に(語弊があるか?)作って
太っちょや痩せっぽち、長身、短身なんかがあると
フックを並べて留めたとき、個性のある猫が達が
横並びになって遠くを見てる感じがして、面白いかもしれません。
フックが180度動くタイプだと、シッポもあちこちに動いてなおイイかも?

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2009年07月22日

カタログにチョコチョコ登場

私達が作っている"デザイン石"。実は、思わぬところに登場してたりします。
それは、通販誌やカタログ写真の味付け役としてです。
スタイリストやカメラマンに頼まれてお貸しするのですが
そうやって、いろんな媒体で皆さんの目に留まればいいなぁ…と、まぁバーターなんですねぇ。

例えば、家具メーカーの小机を紹介するときに
さりげなく、マルチスタンドに写真を挟んだ物が配置されたり
トルコのレインボー石に、琥珀やビーズのネックレスが絡められたり…と
使い方は、それぞれです。
いずれにしても、主役よりは目だってはいけなくて
主役を盛り立てる脇役なんですが、いつも名脇役でいたいものですねぇ。

こんなふうに気付かないところで、デザイン石使われていたりします。
皆さんのご家庭にあるカタログなどを見返していただくと
思わぬ出会いがあるかもしれませんよぉ〜。

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2009年07月21日

こう言うのもあったんだ!石のランプ

monoマガジンの8月2日号をペラペラと捲りながら、眺めていたら
一番最初の写真を見つけました。
「デザインで勝負する」という特集のデスクランプページに紹介されていました。
何で目に留まったかというと…当然、石が使われているからですが
これがなかなかイイ感じ!
これは、フランスの「Bleu nature」というブランドの商品で
ここは、オーガニックやエコをテーマに、インテリア用品を展開しているそうです。

ちょっと興味がわいて、日本での販売先「センブレ 青山」のサイトを覗きに行ったら
2番目、3番目の写真のランプが紹介されていました。
スタイリッシュで、私達が目指している"デザイン石"に通じるモノを感じました。
こういう本格的なランプは、照明デザイン関連の会社でなくては出来ませんが
もうちょっと、石屋らしいランプを私も考えてみたくなりました。

まだ、夏で照明も暑苦しい感じがしますけど
秋に向かって、いまからデザインを起こして試作したいなぁ…

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2009年07月17日

キノコな石筍

昨日の朝日新聞からのネタですが…
岩手県にある日本有数の鍾乳洞「氷渡洞」で珍しい石筍が見つかったそうです。
石筍は、石のタケノコと書くくらいですから
普通は円錐形で、ポタポタと水滴とともに落ちてくる炭酸カルシウムが
積み上がって出来てゆくので、表面はなめらかなんですよね。

ところが、今回見つかったのはキノコ型。
なんかエミール・ガレのランプを思わせるようなカタチ。
大きさも50cmで、上部に穴がありほんとにランプスタンドのようです。
しかも、傘の部分の表面は針状の結晶で覆われているという珍しさ。
この世にも珍しい石筍は、約20000年前に出来たらしいのですが
発見者の日本洞窟協会のかたは、「どうして針状の結晶が出来たのか?謎です」とのこと。

石は、地球誕生の頃からあり人類の歴史より遙かに長いですが
時々、こうして神秘の横顔を見せてくれます。
まぁ、こういところがたまらなく魅力的なんですよねぇ。

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2009年07月16日

廃材でモザイク

インテリアサイトでお気に入りのショップがあって、よく見てるのですが
モザイクテーブルがあって、これがイイ感じでした!

工場には、端材がいっぱいあるので、こいつを利用して
モザイクテーブルを作れるなぁ…なんて考えてしまいました。
端材でもきれいな石が色々あります。
こうブラウンに青の輝く石が飛び飛びに入っていたり。
黒なんだけど、キラがあったりと様々。

古いテーブルの上にチップを接着剤で留めて、目地を白セメントで埋めれば
なかなかイイ感じのモザイクになりそうです。
丸いコーヒーテーブルやベランダ用の小テーブルなんかが良さそうですね。
中には、イニシャルを象眼したりすると
これまた、愉しい雰囲気のテーブルが出来そうです。

壁掛けにしたり、洗面所の鏡の周りをモザイク貼りにしたり…
面白そう!石色を巧く合わせると、モダンになったり可愛くなったり
多彩な表情のアイテムが出来そうです。

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