2009年05月

2009年05月27日

矢印なペーパーウエイト↑

昨日、矢印型のペーパーウエイトを考えて、アップした後
矢印の方向がダウン↓なのが気になっちゃって…

別に、ここ!と指し示してるだけで「降下」してるわけじゃないんですけどね。
そんなわけで、アップは出来ないかなぁ…と思って考えてみました。
下のスケッチでお判りのように、矢印の先端に刻みを入れれば
上向きの矢印に、マルチスタンドのようにカードが挟めます。

これなら、ここ!と上向きの矢印が出来ます。
と考えてみて、はじめからこうすれば良かったと気がつきました。(汗)
刻みを付けた矢印は、上下どちらにでも使えますもんねぇ。

ある時は上向きにして、カードを挟む。
ある時は下向きにして、書類を指す。両刀使い!

そういえば、前にイタリアのマルチスタンドをご紹介したときに
ひっくり返すとクリップスタンドになるアイディアがありましたが
あれと同じですね。いやぁ、学習してるなぁ…って、
最初から考えられないと駄目ですね。(汗)

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2009年05月26日

矢印なペーパーウエイト

石の伝言メモを考えた後…
電話メモくらいならいいけど、「懇親会のお知らせ」とかだと書ききれないなぁ
こういうときは、やはりペーパーウエイトなんだろうなぁ…などと、散り散りに考えていました。

私は、単なる石ころをウエイトとして使ってるんですが
実はこれ、フランスのアルプ地方を旅したときに拾ったモノ。
そんな思い出の品は別格ですが、なんかいいペーパーウエイトを考えるかなぁ。
…………………………………………………………
………………………
……………………………………………………………………!
………………!!!!

アローポイントは、どうだろう?
皆さんもPCを使っているときに、カーソルを動かしてアローポイントで
いろいろと作業選択をしていますよねぇ。
ペーパーウエイトがアローポイントだったらどうでしょう?
「ここだよ!これこれ!」って感じに、メモや伝言の在りかを指し示しているみたい!

シンプルに正四角形に切り込みを入れてデザインしてみました。
おぉ、なかなか良い感じじゃない!
1辺8cm、厚み3cmもあれば十分ペーパーウエイトになりそう。
工場に試作作ってもらおうかなぁ。

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2009年05月22日

石の伝言メモ

ギックリ腰で、休んでいたときに
チラホラと石アイテムのことを考えていましたら…
ちょっと面白いことを考えつきました。

それは、"石の伝言メモ"です。
スケッチのように「マンガのフキダシ」のカタチをした石です。
普段はペーパーウェイトのようにデスクに置いておいて
伝言をここに書いてもらうんです。
「○○さんからTELあり」とか「○日、飲み会予定」とか
ホワイトボード用の白マジックで書いてもらえば、後で消せます。
なんたって石ですからね。何度も書けます。
風に飛ばされて紛失ということもありません。

何より、紙に書くよりエコですよねぇ。どうでしょうか?

カフェのテーブルメニューにしてもオモシロイかも?
フキダシ型というのが、お茶目でいいかなぁ…なんて思います。

ご家庭でも「冷蔵庫におやつ有り!」なんて書いてあったら
おかぁさんの声まで聞こえてきそうでしょう?
「宿題やりなさい!」なんてね。(笑)

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2009年05月21日

庭園美術館は、石造形の宝庫(最後)

庭園美術館紹介の最後を飾るネタは、大ネタか?と言うと…
さにあらず、逆に小ネタです。(笑)
でも、魂は細部に宿ると言いますよねぇ。画竜点睛を欠くとも言います。
故に細かいところにまで気が配れることが良いんですよ!と言うお話。

写真は奥に狛犬が居ることでもお判りのように
庭園美術館正面を脇から見たところ。
アップで見えるのは、ツツジの植え込みを囲むように作られた花壇の縁石です。
今時なら大理石で囲ったりするんでしょうね。でもここまで手をかけませんね。
ご家庭だと煉瓦積みかブロックなどでしょうか?

さすがの旧宮家では、品よくストライプが刻まれて
大人しい意匠の中に、落ち着きが見られます。
私は、こういうところに惹かれちゃいます。いいなぁ、何年経っても意匠が風化しませんよね。
ともすると、塀や花壇や車寄せなんかは軽んぜられますが
こういうところはキチッとしたいですねぇ。
我が家を顧みれば…冷や汗三斗ですが、反省も込めてブロックから
キチンとした石に替えて手をかけることを考えていこう!と。決意を新たにしました。

小さいことで、庭園美術館に教えられました。
また、あちこちで石のネタを拾ってこようと思います。

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2009年05月20日

庭園美術館は、石造形の宝庫(その6)

日曜日に"魔女の一撃"を喰らい倒れていました。
まぁ、いわゆるギックリ腰ですが。腰はある意味人間の中心で
ここをやられると、なにもかもが不自由で困りました。
おかげでブログの更新もままならず、すみませんでした。
今日から、また庭園美術館の続きを報告しますね。

さて、美術館と言うくらいですから、庭園にも彫刻がチラホラ。
和庭園には灯籠や石のテーブルがあって趣がありますが
洋庭園には、彫刻がよく似合います。
アールデコの建物にマッチするように鹿やヒョウの彫刻が点在しています。
そうか?だから玄関脇の狛犬が不自然に感じないんですね。
アールデコと動物の組み合わせは、王道なんですねぇ。

でも、現代的でモダンなモノも結構あります。
今日写真として載せたのはモダンな方です。
石と緑が似合うのは、洋も和も同じで、とてもキレイです。
和の方が花崗岩中心で、色も枯れていますが
洋の方は、真っ白な大理石もよく似合います。

庭園も、そんなところに注目しながら歩いてみると愉しいかもしれません。
ぜひ、陽気の良い今。庭園美術館に出かけてみてください。愉しいですよぉ。

いよいよ、明日は庭園美術館レポートの最後です。

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2009年05月15日

庭園美術館は、石造形の宝庫(その5)

さて、昨日の話に出来てきた池ですが、真ん中の写真でお判りのように
結構な広さで、なかなか趣深い感じでした。

手前の植木の間には、ひっそりと春日灯籠。池の畔には雪見灯籠と
日本庭園のお約束に叶っています。
所々に"つくばい"も置かれ情緒豊かです。

写真のつくばいは、大きな自然石をそのまま"手水鉢"として使うために穴を穿ったモノです。
作法通りに、竹製の筧があって水が出てます。
自然石の手水鉢(ちょうずばち)の周りには、役石がそれぞれの位置に置かれていました。
その他にも、茶室側には丸く形作られた"手水鉢"が半分土に埋められ
地面と一体になったモノもありました。なかなかに愉しい庭園です。

私も日本人だなぁ…こういう和庭園は心が落ち着きます。
フランス庭園は、キレイだとは思いますが…やっぱり、ワビサビがイイですねぇ。
年のせいでしょうか?(笑)

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2009年05月14日

庭園美術館は、石造形の宝庫(その4)

今日も庭園美術館巡りの話題です。

茶室を回り込んだ先には、日が燦々と差す池があります。
なかなか自分の家に池を持つことは叶いませんが、水辺はイイですねぇ。
たとえ、水たまりくらいでも、欲しいなぁ…なんて思っちゃいます。
5月、新緑の季節だから余計にそう思います。水に映る緑はキレイですからねぇ。

さて、その池の畔。柵に囲まれた木陰に、石の大テーブルが置かれていました。
縁が丸く面取りされていて、遠くから見ると大きなキノコみたいに見えます。
木陰で年月を経たのか?ちょっと苔むしているし、椅子もないので
今はテーブルとしては使われてないんでしょうねぇ。

縁周りには、日本ぽいというか…アジアっぽいと言うか?
文様が彫り込まれています。これが実にエキゾチック!良い感じです。
昔はここでお茶でも飲んだんでしょうか?
過日の賑わいが感じられる一品です。

私はデザイン石を考える時に、手間をなるべく省いて
なおかつ、石の持ち味が出るようにしています。そうしないと値段が抑えられないので。
しかも、ついモダンなデザイン傾向に走りがちですが…
こういう、お金を気にしない、昔気質の作品を見ると感銘を受けます。いいなぁ〜。

こういうので小さいのがあったら、ベランダに置きたくなりますよねぇ。
大理石でなく、日本の石でね。伊達冠だったらステキですが、重くなりそう。

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2009年05月13日

庭園美術館は、石造形の宝庫(その3)

建物脇の芝生広場の脇には、茶室が設えられています。
アールデコの建物に茶室。アンマッチのようですが、
どちらも、様式が醸す美しさに彩れているので、意外とマッチしてました。

建造物としての茶室より、やっぱり石屋なので周りの石使いに目がいきます。
茶室の周りは碁石のような黒玉砂利が配され
さらに、その周りはピンコロのような石で固められていました。
所々に、アクセントのように大きめの石も置かれリズムがあります。

茶室を巡る小径は、キッチリと象眼された歩道から
細かい玉砂利が敷かれ、飛び石が置かれる小径になったりと変化があります。
これが、結構面白いなぁと思いました。歩道の脇にもピンコロが並んで、これも良いです。

グルッと回ると大木があって、木陰を茶室の屋根に落としていましたが…
その根元が、面白かったですねぇ。
土止めの部分がミルフィーユのように板石を積み上げたモノで出来ていて
その上に漬け物石くらいの石が並べて固められていました。
アールデコの文様風で、しかも和っぽい仕様。賢いなぁと、先人の意匠に感心しました。

人を緊張させない"ゆるみ"を感じさせているのに、実は手が込んでいる。
パッと目には気付かない、気遣い。手練れの技を堪能できる茶室でありました。

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2009年05月12日

庭園美術館は、石造形の宝庫(その2)

庭園美術館は、入り口に向かって左側に広い芝生の庭があり
石の彫刻が点在しています。(この話題はまた別の日に)
この庭から美術館の横顔を眺めると、外廊下が付いているのに目がとまりました。
想像ですが、広間でパーティが開催されているときに
裏方スタッフが通ったのでしょうか?
でも、外廊下って、昔の家の縁側みたいでステキです。

さすが宮家の外廊下なので、庭に向かって壁や扉が無く開放的なだけで
天井もランプも気の入った出来でした。天井漆喰のモールディングがキレイ。

そして、なにより屋根はあっても外なので、風雨を考えてでしょうか?
支柱、壁、床が総大理石貼りでした。淡いグレーがオシャレです。

左右に扉があって、廊下がこれを結んでいるのですが
左に向かっての芝生の庭方向は角柱が並び、途中から右方向には円柱が並びます。
このあたり、こだわりがないと出来ませんねぇ。オモシロイ!

廊下なので椅子は並んでいませんが、もしカウチがあったら
夏でも日差しが遮られ、渡る風を浴びながら本を読んだり出来て良い感じです。
素足に大理石も気持ちよさそう!外廊下、贅沢でイイですねぇ。

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2009年05月11日

庭園美術館は、石造形の宝庫

なが〜〜いゴールデンウィークの休みの間に
庭園美術館に遊びに行きました。ここは東京、目黒にある
昔の朝香宮邸が美術館になっているところです。広大な庭園も見ものです。

アールデコ様式の建物は、とてもキレイに石が造作されていたので
展示よりも石使いの楽しさをリサーチする方に気が向いちゃいました。
今日からしばらく、ここで見た"石造形"をリポートしたいと思います。

まずは外観。
バルコニーや出窓など丸みを帯びた造作があちこちに見られます。
入り口もアーチになっていて、アールデコ様式がキチッと守られています。
バルコニーの縁にも幾何学模様が彫り込まれオシャレ!
玄関アーチを抜けると、正面にはエッチングガラスがはめ込まれていて、これもお約束通り。
足下には石のモザイクがキレイに形作られていて、とても華やかです。

昔の宮様は見識が高く、無造作なところはどこにもなく
アールデコの約束事が、キチンと守られ美しく仕上がっておりました。

しかし、庭は芝生貼りですが奥には茶室もあり和洋折衷。
そいえば玄関先に狛犬が阿吽と並んでいましたが、これもアールデコによくマッチしていました。
こんな、遊び心がたくさんあり、外国の方々を招いてのパーティ時に
オリエンタル・ホスピタリティが発揮できるように設えられていました。
このあたりは、おいおいご紹介したいと思います。

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