2009年03月

2009年03月31日

少なくなっても大丈夫

ずいぶん前に提案したネタだとは思いますが…
本社スタッフが写真を撮って送ってくれたので掲載しますね。

ムーンとハートの型抜きの石板があります。
使い道は、特に定めていませんが、自由にあれこれ使えるアイテムだと思っています。
例えば、チェストに寝かせて穴部分をアクセサリートレイにしてもいいですね。
パンの型抜きにしても面白いし、窓辺に置いてハートの景色を眺めても愉しいです。

スタッフは、ティッシュの上に乗せてます。
こうすると、中身が少なくなって軽くなっても
シュッと取り出すことが出来ますね。
取ろうとしたら、箱まで付いて来ちゃった!と言うことも無くなります。
いまは、真四角の石版を長方形のティッシュの上に乗せていますが
ティッシュと同サイズで、板厚ももう少し薄い方が良いかもしれませんね。
今後の課題というか?
ティッシュ専用の板石を作っても良いかもしれません。
あとで、ちょっとデザインしてみます。

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2009年03月30日

「アーティスト・ファイル2009」村井さんの作品(その4)

村井さんの作品の紹介も今日が最後。
そして、今週末4月5日(日)が、村井さんのワークショップの日です。
外れてしまった私はつくづく残念ですが
イナダからは、ひとり参加しますので、その時の様子を聞こうと思っています。

さて、最後の作品は「現代つくばい」とでも言いましょうか?
矩形の片側だけが彫り込まれて、満々と水を貯めています。
いずれも空や木々が水の表面に映って、
なにやら石の作品が自然物のように見えてきます。もちろん石自体は自然物ですが
四角く切り取られていても、もともと自然に有ったように思えます。

猿酒ができたという木の祠のようですね。しかも、それが矩形でスタイリッシュ!
愉しいですねぇ。
この中は、先週ご紹介したモノのように、斜めに彫り込まれているんでしょうか?
見えないところにも、きっと作家の意志は発揮されているでしょうね。
美術館を離れた街中や自然の中で、見てみたい気がする作品です。

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2009年03月27日

「アーティスト・ファイル2009」村井さんの作品(その3)

今日ご紹介の村井さんの作品は、外見はいつものキューブですが
中側に荒々しく力強い意匠を隠しています。
ドリルの跡が、生々しくも魅力的です。

キッチリと▲に彫り込まれて、中に向かってテーパーが切られています。
これが、なんとも良い感じです。
内に力強い魅力を満々と蓄えているようです。

全面が彫られず、半分だけと言うところにも、作家の意志を感じますね。
なんか、人間に例えられているようで、良い感じです。
パッと見、口を開けたジョーズのように見えるのも
ちょっと笑えて良いですね。

展覧会でも、みんな覗き込んでいました。(笑)

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2009年03月26日

「アーティスト・ファイル2009」村井さんの作品(その2)

村井さんの作品を、カタログで拝見していくと
基本形態はキューブですね。長かったり短かったり、横長だったり縦長だったり。
とカタチは変化はしますが、今のところ丸い作品は見かけませんねぇ。
きっと自分の中に"縛り"として"四角"を定めているのでしょう。

今日の作品は、「2001年宇宙の旅」の旅に出てくるモノリスみたいです。
自分の前に立ちはだかる、文字通り"壁"。
でも、よく見るとタイルのような四角い市が貼られてるようです。
もしかすると、グリッドパターンに溝が打ってあるのかもしれません。
このあたりが、"壁"であっても拒否されず、受け止めてくれそうな隙間を感じます。
カタログにあるように、自然の中で対峙したら
私の中にも、何かが生まれて、芽生えてくるかも?と、なんか達磨大師の心境?

いずれにしても、優しくそそのかしてくるオーラを感じますね。
シンプル イズ ビューティフル。

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2009年03月25日

「アーティスト・ファイル2009」村井さんの作品

アーティスト・ワークショップ村井進吾さんの「石から生み出すいろいろなカタチ」
応募したんですが、私は見事に(?)玉砕の憂き目にあいました。
残念ながら参加できませんが、会社でひとり当選者が出ました!
そこで、そのスタッフに参加した結果はレポートして貰い
また、ここにご報告いたしますね。

今日からしばらくは、この村井進吾さんの作品を紹介しようと思います。
国立新美術館で開催されている「アーティスト・ファイル2009」のカタログからの抜粋です。
まずはカタログの表紙です。(笑)
出し惜しみするわけではありませんが、敬意を表しての作法です。
で、この表紙にも載っているキューブ作品ですが(代表作でしょうか?)
黒御影が四角く切り取られ、水磨きほどに軽く磨かれています。
ただエッジは鋭く削られ、そのせいか黒く濃度が上がって見えます。
創作の趣旨は語られていないので、詳しくは判りませんが
なかなか力強い作品です。これには、ミニチュア版もあるようで
個展会場などで売られているようです。
値段がこなれていたら、ちょっと求めても良いかなぁ…なんて、思います。

村井さんは彫刻家ですが、具象はやられてないようなので
デザイン石に通じるものを感じます。

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2009年03月24日

お豆腐用の水切り石

先日お知らせしました、村井 進吾さんのワークショップに
私も参加するべく、申し込みメールを送りました。
さて、無事に抽選に当たり、石と造形の魅力を思いきり体感できるでしょうか?
参加できたら、またご報告いたしますね。

閑話休題。

今日は、そろそろ暖かくなってきたので"冷や奴"ネタです。
ずいぶん前に、"豆腐の水切り板"の設計図をブログにアップしたのですが
工場スタッフが、これを試作品として作ってくれました。
丸と四角の2種類。サビ石製で大豆色なのがいい感じです。

折角なら使ってみようと、冷凍庫でキッチリ冷やした水切り板を
小鉢にセットし、冷や奴を乗せてみました。
いつもなら、食べる頃には底ににじんだ水が溜まり、お醤油と混じっちゃうんですが
これのおかげで、なんだかキリッとした豆腐が頂けたような気がします。
夏だったら、もっと威力を発揮して冷たい豆腐が食せますね。

まぁ、豆腐以外にオアシス代わりに植物の茎を刺して水盤に置いてもいいかも?
他にも使えないか?ちょっと考えてみます。

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2009年03月23日

Leideのストーンスタイル(その2)

一回お知らせを挟みましたが、Leide社の"私のお気に入り"を
もう一つだけ、ご紹介したいと思います。それは「洗面台」です。

昔はともかく、いまの住宅では洗面台はほとんどビルトインですねぇ。
でも、この製品をみると独立してるのは格好いいです。
まぁ、レストランやホテルなどに置かれることを意識してるとは思いますが
家にあったら、どんなにいい感じでしょうか?

最初のモノは本磨きと水磨きのコントラストがモダンな一品。
次は、ギリシャっぽい柱の形状ですが、ノミ目が東洋風で和モダンですね。
最後は洗面の光沢のある磨きと、縄文のような打ち紋がキレイです。

洗面台でなくても、循環式の噴水として仕上げても面白いですよねぇ。
いずれにしても、デザインポリシーがしっかりしていれば
見る人の心を射るんですね。Leide社。なかなか面白い会社のようです。

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2009年03月19日

ちょっとした、お知らせ

本当は、昨日に続いてLeide社の製品をご紹介しようと思っていましたが
急遽変更して、アーティスト村井進吾さんのワークショップをご紹介します。
と言うのも、いま国立新美術館で「アーティスト・ファイル2009」が開催されています。
その中に、石を使ったアートがあって、その作家が村井進吾さんです。
この展覧会には、私も行ってきましたので、後々ご紹介しようと思っていました。

そして、この展覧会関連のアーティスト・ワークショップとして
村井進吾さんの「石から生み出すいろいろなカタチ」が、4月5日に開かれます。
で、この応募締め切りが、来週の月曜日3月23日なので(メール応募でOKです)
急遽、ご紹介しておきたいと思ったわけです。
このブログで、石に興味を持って戴き、石と遊ぼうと思われる方は是非ご応募を!
以下に国立新美術館のHPに記載されている原稿を転載いたしますね。

以下抜粋────────────────────────────────
アーティスト・ファイル2009関連ワークショップ第2弾の講師は、
黒御影石を素材として作品を制作している村井進吾さんです。
となれば、取り上げるのはやっぱり「石」。いろいろな形をした黒御影石の断片を使って、
自分だけの新しい造形にチャレンジします。
村井さんの作品制作の過程で出る、何千という石片。その石片を組み合わせていくと、
何通りもの新しい形が生まれてきます。作品を生み出す段階で断ち落とされた、
様々な形の石の端材から、新たな造形の作品が生まれてくるのです。手のひらに乗せると、
ヒンヤリと冷たくてズッシリと重い黒御影石。その小さな断片から、
一体どんな新しい形が生まれてくるのでしょうか。
春もうららの日曜日、石と造形の魅力を思いきり体感してください。

■日時:2009年4月5日(日) 13:30〜17:00
■講師:村井 進吾 氏(彫刻家、「アーティスト・ファイル2009」出品作家)
■会場:国立新美術館 別館3階多目的ルーム他
■対象:小学校4年生以上 大人まで
■定員:20名
■参加費:1人1000円
■応募方法

下記の必要事項1〜6を明記のうえ、はがき又はE-mail(宛先:workshop20090405@nact.jp)
にてご応募ください。E-mailでお申込みの場合は、
件名を「石から生み出すいろいろなカタチ」参加希望としてください。
1. 「石から生み出すいろいろなカタチ」参加希望
2. 名前(ふりがな)
3. 年齢
4. 住所
5. 連絡先電話番号
6. E-mailでお申込みの方は、返信先E-mailアドレス(なるべく携帯電話のアドレスではないもの)
────────────────────────────────ここまで
どうですか、なんか愉しそうですよねぇ。
私も申し込もうか?今悩み中です。

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2009年03月18日

Leideのストーンスタイル

中国の展示会で、気になった会社のパンフレットが送られてきました。
この会社の製品は、なかなかモダンでセンスが良いですねぇ。
中国特有のコンサバティブな製品はなく、どれもセンシティブ。

なかでも、自然石から削りだしたような面持ちの作品には惹かれます。
デザイン石でも、よく使う手ですが…なにせ、ここのは大きい。

展示会場の写真では、今ひとつ判りませんでしたが
トイレは、石から取り出す途中のよう感じでした。
ミケランジェロは、ダビデ像を彫っているとき、
「埋まっているダビデの周りの要らない石を取り除いているいるだけだ」
と言うようなことを言ってましたが
まさに、そんな感じです。他の製品も洗面器やバスタブなど
荒々しい自然石の部分そのまま残し、キレイに磨き上げたところとのバランスが良いです。
こんなのが、家の中にあったら格好いいですねぇ!

あえて、古民家様の家にモダンな調度として置く。なんてことを夢想しちゃいました。
格好いいモノは、人を刺激します。かのウィリアム・モリスは
「役にたたないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。」
と言い残してますが、その通りですね。

ちょっと、刺激されたLeideの製品でした。

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2009年03月17日

ルーブルにも、石のオモチャが…

今月25日から六本木の国立新美術館で始まる「ルーブル美術館展」は
"美の宮殿の子供達"とサブタイトルがつけられ
時代と地域を超えた作品が、ルーブルの7部門から集められているそうです。
ここには、子供に関する愛にあふれた200点モノ作品が展示されるようですが
その中に、石のオモチャがあるのを発見しました。

ルーブル"エジプト部門"から出品され初来日の「少女のミイラと棺」にある
「台車にのったライオン」と「台車に乗ったハリネズミ」がそれです。
なんでも、イラン・スーサで出土したらしく3,000年以上前
紀元前12世紀の作品とのこと。遙か遙か昔のオモチャです。
子供への愛情というものは、どれだけ長く年が経っても変わらないんですね。

実を言うと、正確に「石製」とは銘打たれていないのですが
どう見ても陶製とは見えないので石だろうと思っています。
3000年の時を超える力のある石は、さぞや硬いと思いわれますが
丹念に彫られ、いまでも十分通用する意匠ですね。

六本木で近いので、ルーブル展が始まったら行って
この目で見てきたいと思います。
しかし、石にはロマンが詰まっていますねぇ。

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