2008年03月

2008年03月31日

トルコ石、活用法

先日ご紹介しました珊瑚のようなトルコの石。
何に使えるかなぁ?と考えて
取りあえず、華道のような花アレンジにどうかと思い
へなちょこのイメージ画ですが作ってみました。
まぁ、これはいけそうですね。

その他、色がきれいなので水に入れてもイイです。
水草とアレンジしたり、魚の水槽に入れても面白いかも?
斬新なガラスのベースに投げ込むだけでも
現代アート風のオブジェになりそうです。

新トルコの石、なかなかに使えそうな予感です。

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2008年03月28日

自然の造形は素晴らしい

ギャラリーの準備のや、カタログを作る作業の中で
デザイン石のアイテムを改めて見直すと、自然の造形の巧みさに驚かされます。
自分でデザインしておきながら、なんなんですが…(笑)

昔、かのミケランジェロが、ピエタやダビデを彫ってたときに
「石の中に姿が見える。僕は余分な部分を削り取っているの過ぎない」と言っていました。
この天才に、自分を準えるなんて不遜なことは考えていませんが
私も自然の石の中に潜んでいる美しさを、ほんの少しだけ手を入れることによって
引き出せれば、いいなぁと思っています。

そうすると部屋やデスクの周りに大きな自然が宿ってくれるような気がするんです。
結局、人間は自然にはかなわないので、部分をちょっと拝借するに限ります。
この気持ちよさ、快適さをギャラリーで味わっていただきたいなぁ。
などと、まだ出来てもいないのに夢想しちゃってます。

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2008年03月27日

ギャラリー用展示台あれこれ

いま、イナダでは「デザインストーン ギャラリー」を開設しようと計画しています。
やっぱり、お客様は実際に見たい触りたいと思われるみたいで
「どこで見られますかぁ?」という、お問い合せも時々戴きます。
そこで、思い切ってギャラリーを作ろうという話しになりました。

まぁ、一等地に本格的なショップを構えるわけにもいかないので、ビルの一室ですが。
しかし落ち着いた雰囲気の"ハウスギャラリー"にしようと思っています。
詳しくは、追々お知らせいたしますね。

実際の生活での使い勝手が分かるようにしようと思っています。(庭も造りますよぉ。)
これは、ほとんど工務店さんの仕事なので、出る暇がありません。
そこで、こちらで出来る準備としては、まずは展示台ですよねぇ。
ラックを買ってきて並べるだけでもイイのですが、
そこは石屋なんで「石」で何とかしたいと思います。

まだ、社長の承認を受けていないのですが…(笑)
ガラスの棚と石でラックを作ろうかと考えています。
例えば大谷石でキューブを作り、ミルフィーユ見たいに重ねていったら面白い?
あくまで作品が主体なので、木の棚だと暗くて映えないかなぁと思ってます。
一番目と二番目は、そのスケッチです。

ガラステーブルもあった方がイイかなぁと思って描いたのが3番目です。
これらは、実際に作るだけでなく展示品をお売りします。
カスタムメイドで、次々にいろんなタイプを作ろうとも計画しています。

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2008年03月26日

箱根の河原で石探し

昨日は、箱根に取材で出かけました。
春らしい穏やかな天気で、箱根湯本駅の近くで早川の川縁に降りてみました。
冬の間は、寒々しく聞こえた渓流の音が水温むと嬉しくなります。
水辺には野草の花が黄色、ピンク、紫と揺れていました。

川の石は、どれも丸石ですが様々な色があります。
花崗岩のいかにも固い頑固そうな石や、表面がザラッとした砂岩も、
みんな肩を並べて転がっていました。
見ていると、これはこう使ったら面白いかも?などと刺激を受けます。
でも、大きな石を拾って帰るわけにもいきません。
もともと、箱根は国立公園なので無闇に自然を手にして帰れはしませんよね。

で、今回ひとつだけ拾って帰ってきました。
それが3番目の石です。
なにやら石炭の様に黒光りして艶々してるんです。
でも、しっかり"石"です。
河原でオーラを発していたので手にしたのですが…
こんど、工場で磨いてもらおうかと考えています。
磨いて何に加工しようかなぁ?

こうして旅先で拾ったモノで、小物を作るのは愉しいです!
皆さんも、何かありましたらご用命ください。

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2008年03月25日

トルコの石、新ネタ

いままで、デザイン石に使われてきた"トルコの石"は丸石が多かったのですが
今回ご紹介の石は、火山から出てきたようなゴツゴツとした石です。
これは、他のと一緒に輸入されたのですが、ゲージの奥底にあったため
なかなか取り出せなかったのです。やっと、出来てきたので初お目見えです。

名前は、最初が"green spaghetti"どこがスパゲッティなんでしょうか?
日本人とネーミングの感覚が違うので、面白いですね。
次が、"moonstone"。これは、なんとなく分かります。
そして最後が、"red spaghetti"。これも???って感じですね。

これらは、丸石と違って表情が豊かなので面白い使い方が出来そうです。
創作意欲が湧いてきます。
でも輸入したときには、これが珊瑚と間違われて税関で長いこと留め置かれたんです。
何度も説明に行き"石"だと言ったんですが
なかなか聞き入れてもらえず、大変な思いをしたんです。
今になれば、笑えるエピソードですが…

どうですか?トルコの石は。
日本の石とは違って、なにやら異国の気配がしますよねぇ。
なにか思いついたら、スケッチにしてまたご紹介いたします。お楽しみに。

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2008年03月24日

化石のお椀

今日は、新聞ネタからひとつ。
先日の朝日新聞に"化石の粉で奇跡の深み"というタイトルの記事がありました。
「石」と言う字には反応しちゃう私は、どれどれと読んでみました。

結果、石と呼べるかどうか…でも、面白かったので報告します。
漆で有名な輪島には「小峰山」と呼ばれる珪藻土の産地があるそうです。
珪藻土は、エコ住宅などで壁に使われるのでご存じの方もいると思いますが
プランクトンの化石ですね。あまりに小さい化石なので
土みたいで石と呼びにくいのですが…歴とした化石です。
これを、椀のカタチに削られた木地塗るそうです。もちろんこれだけでは付かないので
漆や米糊などを混ぜ込んで塗るわけです。それも塗っては研ぎと4回ほど。
珪藻土のスポンジ状の穴に漆が入って、強固なるんだそうです。

この、"地の粉"は、なんと門外不出な貴重品で、組合員だけが手にすることができるそうです。
これがないと、あの輪島塗はできないと言うこと。
石の粉とというか…風化珪藻土が、大変お役にたってるわけです。
なんか石屋として嬉しくなります。漆を手にするときにも
今まで以上に愛おしくなるような気がします。石は粉になっても凄いんです!なんてね。

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2008年03月21日

今更ですが…石の灰皿(その2)

一昨日、灰皿をデザインしているときに、なにが閃いたかと言いますと…

決して皮肉ではないのですが、トレイ自体を禁煙マークしちゃおうかと。(笑)
まぁ、禁煙マークと言っても煙草の絵までは彫りきれないので
丸い灰皿に「禁止!」の斜め棒を入れ込んで、作ってみました。
まぁ、この"橋"は煙草を乗せてもいいですしね。
場合によっては、置くための窪みを付けてもいいかも?

周りは鏡面磨きで、あとは水磨き程度が感じいいかなぁと思っています。
石色はなんでもイイと思いますが、赤っぽい石だと禁止の感じが出るかもしれません。

家族への副流煙や自分の健康への戒めにしてもらえれば良いなぁ。
(余計なお世話だ!と愛煙家に言われそうですが…)
シャレシャレ!って感じで、面白がって使っていただければ…ね。

どうでしょう?禁煙マークの灰皿は。

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2008年03月19日

今更ですが…石の灰皿

世は禁煙がスタンダードになって、飲食店でも禁煙席の方が広くなったり
お昼時は禁煙だったりしてますねぇ。
東京では、タクシーも全面禁煙になりました。ますます愛煙家は肩身が狭い?
私は煙草は嗜まないので、禁煙スペースがドンドン増えるのは歓迎ですが
せめて、自分のプライベートくらい紫煙をくゆらせたいという方も居るでしょうね。
まぁ、そんなスタッフから"灰皿"作ってと頼まれました。

灰皿かぁ?と、思いつつもデザインしてみました。
じゃぁ、せめて自然を取り入れようかと考えて
トレイの底にモンステラを入れ込んでみました。
磨きの違いでホワーッと浮き上がる感じにしたいんですが
これは、細かく削るしかないですね。ちょっと高くつくと嫌ですが…

もう一つは、自然石をくり抜いて作ります。
これは作業は簡単。でも、風合いは豊かです。
古木の趣のような自然石でも良いし、トルコ産の石のようにカワイイ色でも良いですね。
いかがでしょうか?石の灰皿。

と、ここまで書いてきて…ひとつ閃きました!
これについては、休み明けまでにデザインしておきますね。

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2008年03月18日

ドアストッパーを考えました

またまた、女性スタッフ発案のアイテムです。
それは、ドアストッパー。
樹脂製のが多いなか、石製のが欲しいという声でした。
なるほど、ドアストッパーと石は相性がイイかもしれませんね。

まずは、スタイリッシュに円と三角形の組み合わせ。
三角形の長辺にはギザギザをつけてドアが止まりやすくしていますが
ビシャンでデコボコににしてもイイかもしれません。
これは、大理石などで作ってショップなどで使っていただけたらと思います。
白やオレンジ、ボルドーなどいろんな色があるとイイかもしれませんね。

そしてもう一つは、構造は同じですが手前の部分を丸ではなくて
石のイラストにしたら?というアイディアです。
先日から石イラストのスケッチをご紹介していますが、あれらの絵は転用できそうです。
試しにネコでスケッチしてみますと…どうでしょう?

ちっちゃなネコが必死にドアを押さえてくれているようで笑えます。
恐竜やその他の動物。イチゴやパインなどの植物も面白そうです。
お茶目な"ドアストッパー"いかがでしょう?
試作してみようかなぁ?

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2008年03月17日

やわらかい石の城

先日の朝日新聞ネタですが…
岩手県にある日本最大級の鍾乳洞"氷渡洞"で、新たな洞穴が見つかったと言う話題です。
今の日本で、新たな鍾乳洞が見つかるというのもビックリですが
まだまだ未知の自然が眠っているんだなぁと、ロマンを感じました。

調査にはいった探検隊が、奥へ奥へと入り、はいつくばって小さな穴を抜けたら
その向こうに巨大な空間が広がっていたそうです。
ジュール・ベルヌの地底探検を思わせるような、ステキな話しです。
熔けたソフトクリームのような巨大な石筍がそびえ立ち
不純物が混じってないため白く輝いて、
探検隊をして、「こんなに美しい鍾乳洞は見たことがない」と言わしめたそうです。

日頃、石に携わっていて石の美しさには触れていますが
こんの柔らかく熔けたような石には、別の魅力があります。
手元に置くことはもちろんかなわないですが…見てみたい衝動が湧きます。
でも、おいそれと目に触れない地底深くにあるからこそ
守られ存続してきたのでしょうね…しかし、見たいなぁ。

新聞の決してキレイとは言えないカラー写真でも
美しさは伝わってきますよね。

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