2007年12月
2007年12月28日
インドで見つけた!(その2)
今日で、イナダのブログも今年の更新は最後です。
来年は1月7日から、またお目にかかりたいと思います。
さて、今年の最後はインドもので締めることになります。
昨日と同じように、私がちょっと惹かれたインドの紋様のご紹介です。
今日はエクステリアのネタ。
まずは円柱です。まぁ、一般家庭に円柱があるとも思えませんが
階段の柱や花壇の花立てなどに応用が利くなぁと考えてます。
仏教紋様は外しても、縦の溝が美しくバルーン状の上部とのリンクがキレイですね。
窓もなかなかイイでしょう?
ストゥーパを模した、かまくら型の窓も可愛いのですが
その周りに、窓と同じ形状の浮き彫りが配されているのがイイです。
こういう繰り返し紋様は、使えるアイディアですね。
最後は、半レリーフで矩形に掘った部分に浮き彫りがなされています。
なんか、現代的な意匠に見えますよねぇ。
玄関脇にこの手法で表札ができていたら、かなり格好イイ!
温故知新じゃないけど、昔の作品をまじまじと見てると
現代にデザインが浮かんできます。
来年も、色々と提案していきたいと思います。
今年も一年ご愛読いただきまして、ありがとうございました。
来年は1月7日から、またお目にかかりたいと思います。
さて、今年の最後はインドもので締めることになります。
昨日と同じように、私がちょっと惹かれたインドの紋様のご紹介です。
今日はエクステリアのネタ。
まずは円柱です。まぁ、一般家庭に円柱があるとも思えませんが
階段の柱や花壇の花立てなどに応用が利くなぁと考えてます。
仏教紋様は外しても、縦の溝が美しくバルーン状の上部とのリンクがキレイですね。
窓もなかなかイイでしょう?
ストゥーパを模した、かまくら型の窓も可愛いのですが
その周りに、窓と同じ形状の浮き彫りが配されているのがイイです。
こういう繰り返し紋様は、使えるアイディアですね。
最後は、半レリーフで矩形に掘った部分に浮き彫りがなされています。
なんか、現代的な意匠に見えますよねぇ。
玄関脇にこの手法で表札ができていたら、かなり格好イイ!
温故知新じゃないけど、昔の作品をまじまじと見てると
現代にデザインが浮かんできます。
来年も、色々と提案していきたいと思います。
今年も一年ご愛読いただきまして、ありがとうございました。
inada_design at 10:45|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月27日
インドで見つけた!
今日と明日は、インドの遺跡で見つけた私のお気に入りです。
まず今日は、レリーフです。
仏教ぽいところを抜かして見ても、紋様がキレイ。
渦を巻く蔦のような模様やら花弁。動物や花などが描かれています。
こんな精緻な彫刻を施していては、デザインストーンが
法外な値段になりそうで…とっても現実的ではないんですが
石の灯りの角部分にちょっと装飾したりできたらいいなぁ、なんて考えています。
石板に、こういう植物紋様を施して壁飾りにしたり
額に仕立てたりしても面白いなぁとも思っています。
シンプルをモットーに、いつも制作していますが
たまには、凝った紋様をあしらうのもイイかもしれない。
そんな風に、インドの遺跡に触発されました。
まず今日は、レリーフです。
仏教ぽいところを抜かして見ても、紋様がキレイ。
渦を巻く蔦のような模様やら花弁。動物や花などが描かれています。
こんな精緻な彫刻を施していては、デザインストーンが
法外な値段になりそうで…とっても現実的ではないんですが
石の灯りの角部分にちょっと装飾したりできたらいいなぁ、なんて考えています。
石板に、こういう植物紋様を施して壁飾りにしたり
額に仕立てたりしても面白いなぁとも思っています。
シンプルをモットーに、いつも制作していますが
たまには、凝った紋様をあしらうのもイイかもしれない。
そんな風に、インドの遺跡に触発されました。
inada_design at 10:34|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月26日
インドで世界遺産の遺跡を見る(エローラ石窟その2)
エローラの石窟は、仏像や宗教的な作り物を外して眺めると
そこここに、どことなくヨーロッパを感じます。
柱や建物の意匠に顕著に現れてる気がしますが、何故なんでしょう?
ローマの神殿といわれても、そう見えちゃいそうですよねぇ。
文明というのは、不思議なものだなぁと思います。
若いときなどに、一時期インドにすごく填るときがありますが…
かつてのビートルズや横尾忠則などのアーティストもそうでしたね。
彼の地には、人間の根元的な力の源があるからでしょうか?
インドで観た、様々な石の遺跡に心うたれた旅でした。
そこここに、どことなくヨーロッパを感じます。
柱や建物の意匠に顕著に現れてる気がしますが、何故なんでしょう?
ローマの神殿といわれても、そう見えちゃいそうですよねぇ。
文明というのは、不思議なものだなぁと思います。
若いときなどに、一時期インドにすごく填るときがありますが…
かつてのビートルズや横尾忠則などのアーティストもそうでしたね。
彼の地には、人間の根元的な力の源があるからでしょうか?
インドで観た、様々な石の遺跡に心うたれた旅でした。
inada_design at 11:01|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月25日
インドで世界遺産の遺跡を見る(エローラ石窟)
今日は、インドの石遺跡紀行も最期の地、エローラも石窟です。
ここには、合計で34もの石窟があります。5世紀から10世紀までの
長い時間をかけて掘られています。まぁ、途方もない時間と労力です。
しかも、何度もため息が出るのは…
これが全て、地上から掘り下げながら作られたモノだということです。
まったく、人の力というのに驚かされます。
全景は、山が掘り抜かれているように見えます。
アジアの神殿のようなものから、
ベランダがついた3階建ての現代的なマンションのようなものまでありますが
いずれも精緻な彫刻が施され、ここが仏教寺院だと改めて思いださせます。
全部丁寧に見て回ったら、ゆうに3日はかかりそうです。
インドの民は、凄いなぁ。
ここには、合計で34もの石窟があります。5世紀から10世紀までの
長い時間をかけて掘られています。まぁ、途方もない時間と労力です。
しかも、何度もため息が出るのは…
これが全て、地上から掘り下げながら作られたモノだということです。
まったく、人の力というのに驚かされます。
全景は、山が掘り抜かれているように見えます。
アジアの神殿のようなものから、
ベランダがついた3階建ての現代的なマンションのようなものまでありますが
いずれも精緻な彫刻が施され、ここが仏教寺院だと改めて思いださせます。
全部丁寧に見て回ったら、ゆうに3日はかかりそうです。
インドの民は、凄いなぁ。
inada_design at 11:11|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月21日
インドで世界遺産の遺跡を見る(アジャンタ石窟その2)
アジャンタ石窟は仏教窟ですので、たくさんの仏像があります。
例えば、最初のは第9窟、そして第19窟、最後が第26窟。
このように、時代と供に意匠も変わりますが
その技術は伝承され、確実に磨かれていっています。
2番目の写真の右下に人が写っていますが、これで大きさがわかると思います。
更に脇の柱や天井を考えると、いったいどれだけの歳月を掛けて
作られたんだろうと、オドロキを通り越して見惚れてしまいます。
しかも、穴の中ですからねぇ。閉所恐怖症の私には考えられません。
いま、これを作るとなったら機械を使ったとしても
膨大な費用がかかるでしょうから…
こういうモノは、なんとしても残し伝えていって貰いたいと思いますねぇ。
アジャンタ石窟。壁画に仏塔、回廊と見るべきモノが多かったです。
例えば、最初のは第9窟、そして第19窟、最後が第26窟。
このように、時代と供に意匠も変わりますが
その技術は伝承され、確実に磨かれていっています。
2番目の写真の右下に人が写っていますが、これで大きさがわかると思います。
更に脇の柱や天井を考えると、いったいどれだけの歳月を掛けて
作られたんだろうと、オドロキを通り越して見惚れてしまいます。
しかも、穴の中ですからねぇ。閉所恐怖症の私には考えられません。
いま、これを作るとなったら機械を使ったとしても
膨大な費用がかかるでしょうから…
こういうモノは、なんとしても残し伝えていって貰いたいと思いますねぇ。
アジャンタ石窟。壁画に仏塔、回廊と見るべきモノが多かったです。
inada_design at 10:48|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月20日
インドで世界遺産の遺跡を見る(アジャンタ石窟)
さて、世界遺産3箇所目の遺跡は"アジャンタの石窟"です。
ここは、紀元前2世紀に開窟されて以来、7世紀まで。
ワーグラー川に沿って、ヘアピン状に形成された岩肌に
第1窟から28窟までが、非常に長い年月をかけて作られました。
しかし、これだけの岩山を削り出すなんて…人間は凄い!
第1窟では石に描かれた壁画を見ることができます。
高温多湿のインドで、これほど鮮やかな壁画が残っているのが不思議です。
日本では高松塚古墳の壁画が、発掘されたらドンドン色あせたり
黴びに侵されたりしたのに…
(壁画や遺跡を守るため、フラッシュ無し、三脚無しなら撮影ができました。)
悠久のインドの底力を見たようです。
ここは、紀元前2世紀に開窟されて以来、7世紀まで。
ワーグラー川に沿って、ヘアピン状に形成された岩肌に
第1窟から28窟までが、非常に長い年月をかけて作られました。
しかし、これだけの岩山を削り出すなんて…人間は凄い!
第1窟では石に描かれた壁画を見ることができます。
高温多湿のインドで、これほど鮮やかな壁画が残っているのが不思議です。
日本では高松塚古墳の壁画が、発掘されたらドンドン色あせたり
黴びに侵されたりしたのに…
(壁画や遺跡を守るため、フラッシュ無し、三脚無しなら撮影ができました。)
悠久のインドの底力を見たようです。
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2007年12月19日
インドで世界遺産の遺跡を見る(サンチー遺跡)
次に訪れたのが、サンチー遺跡です。
ここは、アショカ王が任地に赴く途中に休息し
その時に商家の娘を見初め結婚した地と言われています。
ここで王子王女が誕生し、精舎が建設されたそうです。
いまでもストゥーパが3基現存しています。
ここで見るべきモノは、なんといっても"塔門"です。
これは、日本の鳥居の原型と言われています。
日本の鳥居は、シンプルさを誇り、これはこれで美の極致ですが
インドは、逆に精緻な彫り物を誇ります。
彫られているのは仏陀の生涯や仏教説話なのですが
具象的に細かく彫り込まれていたりする一方
大胆にデフォルメしてデザイン的な省略があったりして、見る者をいつまでも離しません。
いやぁ、さすがにユネスコが文化遺産(世界遺産)に、指定しただけのことはあります。
ここは、アショカ王が任地に赴く途中に休息し
その時に商家の娘を見初め結婚した地と言われています。
ここで王子王女が誕生し、精舎が建設されたそうです。
いまでもストゥーパが3基現存しています。
ここで見るべきモノは、なんといっても"塔門"です。
これは、日本の鳥居の原型と言われています。
日本の鳥居は、シンプルさを誇り、これはこれで美の極致ですが
インドは、逆に精緻な彫り物を誇ります。
彫られているのは仏陀の生涯や仏教説話なのですが
具象的に細かく彫り込まれていたりする一方
大胆にデフォルメしてデザイン的な省略があったりして、見る者をいつまでも離しません。
いやぁ、さすがにユネスコが文化遺産(世界遺産)に、指定しただけのことはあります。
inada_design at 10:32|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月18日
インドで世界遺産の遺跡を見る(カジュラーホ遺跡その2)
カジュラーホには、セクシャルな像だけでなく
動物もたくさん彫られています。
ヴァラーハ寺院にはヴィシュヌ神の化身であるイノシシの像が
大きく祀られていて、みんなが霊験を求めてか?
触るので、身体に彫られた仏像が摩滅してカタチが甘くなっています。
他にも、象や馬などが巧みに彫られています。
これらの意匠は、どことなくアジア共通のカタチをしています。
タイや中国でも散見される様な気がします。
何千年もの時を経て、なお残るのは石に彫られたモノくらいなんですね。
エジプトしかり、イタリア、イギリスしかり。
いまの先端メディアに保存された情報は、ハードの様式が変われば
中に入ってる情報が読み出せないですもんね。
プリミティブだけど、人の思いが刻んだモノは、やっぱり凄いなぁと感心しました。
動物もたくさん彫られています。
ヴァラーハ寺院にはヴィシュヌ神の化身であるイノシシの像が
大きく祀られていて、みんなが霊験を求めてか?
触るので、身体に彫られた仏像が摩滅してカタチが甘くなっています。
他にも、象や馬などが巧みに彫られています。
これらの意匠は、どことなくアジア共通のカタチをしています。
タイや中国でも散見される様な気がします。
何千年もの時を経て、なお残るのは石に彫られたモノくらいなんですね。
エジプトしかり、イタリア、イギリスしかり。
いまの先端メディアに保存された情報は、ハードの様式が変われば
中に入ってる情報が読み出せないですもんね。
プリミティブだけど、人の思いが刻んだモノは、やっぱり凄いなぁと感心しました。
inada_design at 10:30|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月17日
インドで世界遺産の遺跡を見る(カジュラーホ遺跡)
イナダでは時々ですが、メンバーが世界の石を訪ねて旅行に出ます。
先人達の石への思いや技術などを見にゆくのが目的ですが
いつも、人間て凄いなぁと思わせるモノにぶつかります。
今回のインドは、やはり石の国で凄いモノいっぱいでした。
今週は、訪ねた先の石の遺跡をレポートします。
まずは、"カジュラーホ遺跡"です。
この遺跡は、1000年も前に建てられたものでヒンドゥー教とジャイナ教の二つの
宗教寺院が西、東、南とあります。
どれもインドらしい"ミトゥナ像"と呼ばれる大らかなでセクシャルな像が
たくさん彫られています。テーマはともかく
その技術は目を見張りますね。浮き彫りの巧みさが凄い!
また、細かい紋様が一面に彫り込まれていて
往時の方々の信仰への熱い気持ちが伝わって来ます。
イナダも大きな彫刻モノを扱っているので、参考になりました。
先人達の石への思いや技術などを見にゆくのが目的ですが
いつも、人間て凄いなぁと思わせるモノにぶつかります。
今回のインドは、やはり石の国で凄いモノいっぱいでした。
今週は、訪ねた先の石の遺跡をレポートします。
まずは、"カジュラーホ遺跡"です。
この遺跡は、1000年も前に建てられたものでヒンドゥー教とジャイナ教の二つの
宗教寺院が西、東、南とあります。
どれもインドらしい"ミトゥナ像"と呼ばれる大らかなでセクシャルな像が
たくさん彫られています。テーマはともかく
その技術は目を見張りますね。浮き彫りの巧みさが凄い!
また、細かい紋様が一面に彫り込まれていて
往時の方々の信仰への熱い気持ちが伝わって来ます。
イナダも大きな彫刻モノを扱っているので、参考になりました。
inada_design at 12:42|この記事のURL│Comments(0)
2007年12月14日
塀にも、ちょっとアクセント
今日は、塀のお話し。
昔は、大谷石の塀などがあって、趣があって良かったのですが
最近はブロック塀が多いようですね。
大谷石は火に強いので塀に使われたんですが
雨とか風雪に弱く、風化しやすいので長い間にカタチが甘くなります。
私は、そこも含めて大谷石が好きなんですけど…
ブロック塀の場合、一面が同じでつまらないなぁと思われる方に…
こんなのもあります!と、ご紹介したいアイテムがあります。
最初のは、まーるく穴が開いていて、向こう側が見えます。
こういうモノを。飛び飛びに填めるだけでも
風のながれも生まれて、植物にもいいし、開放感があります。
(防犯にもイイかもしれませんね)
もう一つは、塀にあける「窓」です。
出窓のように石の台もあり、内側には植木鉢が置けます。
通りがかり人にも、塀内の花が見えてイイ感じですよぉ。
いずれも、御影石のビシャン仕上げで見た目もイイです。
(※施工例など、東洋石創さんの建材カタログから転用させていただいています。)
昔は、大谷石の塀などがあって、趣があって良かったのですが
最近はブロック塀が多いようですね。
大谷石は火に強いので塀に使われたんですが
雨とか風雪に弱く、風化しやすいので長い間にカタチが甘くなります。
私は、そこも含めて大谷石が好きなんですけど…
ブロック塀の場合、一面が同じでつまらないなぁと思われる方に…
こんなのもあります!と、ご紹介したいアイテムがあります。
最初のは、まーるく穴が開いていて、向こう側が見えます。
こういうモノを。飛び飛びに填めるだけでも
風のながれも生まれて、植物にもいいし、開放感があります。
(防犯にもイイかもしれませんね)
もう一つは、塀にあける「窓」です。
出窓のように石の台もあり、内側には植木鉢が置けます。
通りがかり人にも、塀内の花が見えてイイ感じですよぉ。
いずれも、御影石のビシャン仕上げで見た目もイイです。
(※施工例など、東洋石創さんの建材カタログから転用させていただいています。)
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