2007年05月

2007年05月31日

我が家の"坪庭"改造計画(その1)

我が家には、玄関脇に畳1枚分くらいの"坪庭"が在ります。
隣家との間に竹垣を組んで、白い玉砂利を撒いただけで
長い間ほったらかしになっていました。
新緑の季節、粗が目立ってきたので、思い切って改装する事にしました。
今日からしばらく、そのレポートをお届けします。

取りあえず、どういう坪庭に仕立て上げようか?
あれこれ考えた末に、まずモニュメントとして"鬼瓦"を置くことに。
ヤフオクであれこれ探し、時代を経た花紋様のモノがあったので、落札し設置。
なんか、これだけでも腰が据わったというか…
坪庭に芯ができたような気がします。
ついでに丸い"軒瓦"も落札して、屋外灯の裾にアクセントとして置いてみました。

さて、瓦と石だけでは、ちょっと無骨な気がして
グリーンも欲しいなと思いましたが、洋風の草木は坪庭には似合わないし…と
半日陰でも大丈夫な、"久能錦ツワブキ"と"黒竹"を選択。
これで、グッと瑞々しさが増して、元気な坪庭になったように思えます。

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2007年05月30日

スタイリッシュで、しかも"呼吸する鉢" (その2)

昨日の続きで、"角鉢"のお話しです。
鉢と水受けの間にヒミツが在るんですよ〜と言いましたが
ここが、複雑な段組になっているんです。
一段目は底穴が開いていて、水受けに水が抜けるようになってます。
ここが、下の水受けの穴と余裕を持って合致し
鉢がずれて落ちないように支えてるわけです。
2段目は、鉢がピタッと閉じないように、水受けから少し浮かす役割です。
そして、この2段目の一部にアーチ上の切り込みが開けてあります。
分かりますか〜?ちょっと分かりずらいかもしれませんね。(汗)
(文字で書くのは大変〜っ。現物を見れば、すぐ分かるんですが…)

要は、このセンターのスリットを通して
空気が行き来できるようにしてあるんです。
これによって、水受けの水が蒸発しやすいのと
植え込んだ植物の根にも空気が行き渡り、元気に植生すると言うわけです。

どうです?ちょっとお利口な鉢でしょう。
石屋にとって、四角くキレイに仕上げるのは、結構大変なんですが
今回も工場のK君の助けを借りて、イイ感じに仕上がりました。

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2007年05月29日

スタイリッシュで、しかも"呼吸する鉢"

ちょっと前に、鉢と水受けが一体になった"丸鉢"を作りました。
皆さん、覚えてますかぁ?
なかなか凝った鉢で、一見水受けが無いように見えて
なかなかカッコイイんですが…
皆さん、水をあげると下からこぼれちゃうんじゃないの?なんて思うみたいです。
でも水受けない分、スタイリッシュで家具の上にも置けます。

好評を博したので、"角鉢"も作ろうと思ったわけですが
今度のは、もっと進化しています。
キューブの真ん中にスリットがアクセントのように入っています。
(ここがミソなんですが、種明かしは明日)
上が鉢部分で、下が水受け部分です。
一体でありながら、モダンなカタチが人目を引きます。
盆栽はもちろん、洋花をアレンジして植え込むのも面白いです。

肌理細かいシックな黒石は、"丸鉢"と同じスウェーデン製の黒石で
キラ感もイイ感じです。

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2007年05月28日

石皿で、お香を楽しむ余裕の時間

今日から4月の気候に逆戻りすると言われてましたが…
なんか暑いですねぇ。そんな暑い日にどうかとは思いますが
お香のネタです。

実は昨日のお休みも、いつものように掃除やら家事に追われて
ゆっくりできるのは、やっぱり夜遅めになっちゃうわけでなんですよ〜。
身体の芯に、澱のように疲れが淀んで
即寝ちゃえばイイのに、なかな寝る気になれません。

まぁ、こんな時は本でも読みながら一杯飲んじゃえばいいんでしょうが
お香に火を灯すのもイイですよ。
香炉がなくたって、石皿が一枚あれば楽しめます。
円錐形のお香なら簡単です。昨晩はオレンジが香るタイプを灯しました。
お皿は短冊形で端がググッと持ち上がった、モダンなお皿。
敢えて端っこにお香を置いて、バランスにも拘っちゃってみました。(笑)

煙を目で追いながら、ただボーッとしてるのも、なかなかイイ感じです。
なんか疲れもとれたような気が…

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2007年05月25日

石を舐めたら美味しい?

先日、知り合いから「石屋さんに相応しいから」と言って
写真の品を戴きました。…なんだと思いますか?

これが、チョコレートなんです。
これ以外にも石モチーフのチョコやお菓子が色々ありますが…
でも、このチョコ、良くできてますよね。
磨きの掛かった大理石のようです、
トレイにガサッと盛って、お花をパラッと置いたら
みんなフラワーアレンジだと思っちゃうかもしれません。
おもむろに摘んで食べたら受けますよ〜〜。(笑)

チョコはワインやシャンパンとも相性が良いですからね。
パーティ・ギミックとして秀逸だと思います。

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2007年05月24日

石の箸置きを、デザインしてみました。

今日もまた暑いですねぇ。こう夏の陽気が続くと
涼味を求めて、冷やしうどんやソーメンに手が伸びますねぇ。
お家でのそんな昼食の時、箸は竹箸でも"箸置き"は
モダンな石製を使うというのはどうでしょうか?
石自体も、ちょっと冷たそうで涼しげだから、イイかもしれませんよ〜。

カタチは、いろいろと考えてみましたが…
結局、どこかにありそうな形態になっちゃいました。(汗)
でも、使い勝手を考えると行き着くところは同じなのかもしれません。
(凝ったカタチで、使いにくく洗いにくいんじゃねぇ。)

石の"箸置き"は、漆モノと違ってシンクに洗い物と一緒に
沈めて置いても傷みませんし、ガシガシ洗っても
食洗器に入れても大丈夫なので、普段使いもOKです。
それなのに、人をお招きした時の受けもイイです。
石の箸置き、なかなかイイですよ。

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2007年05月23日

水とグリーンに映えて、トルコの石はイイ感じ!

今日は暑いですねぇ。なんでも28度くらいになるそうで、まるで真夏ですね。
そんな暑〜い、2年目最初のネタは…

石は濡れているときと乾いているときで、随分表情が違います。
だから、こんな陽気の時は、"涼しげな石"はいかがかなぁ?なんて思っての提案です。

イナダの売りのひとつが"トルコの石"ですが
この石は、乾いているときもキレイですが、水に入れると
ちょっと色が濃く変って、また良いんですねぇ。
そこで、キャンドルフォルダーを利用して、水草を植え込んでみました。

手近には、メダカ用のカモンバしかなかったので取りあえずこれで。
熱帯魚用の水草だとカタチも色合いも様々で、とてもキレイです。
ちょっと大きめのガラスの花器に水を張り、入れてみたらとってもイイ感じ。
窓辺に置いて水草と一緒に"石"も楽しめたら、きっと涼しげで
暑さも少しやわらぐかもしれませんよ。

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2007年05月22日

今日から2年目。

思えば…石のブログを書き始めたのが、1年前の5月22日でした。
石屋の新しい可能性を作るために始めた"デザイン石"の話を中心に
色々と石にまつわる諸々を書いていこうという趣旨でのスタートでした。

仲間からは、ビジネスデイの毎日更新は大変じゃない?
不定期更新でいいんじゃない?などと、暗に"石ネタ"だけで
毎日は無理なんじゃないの?と変な励まされ方をしましたが…(笑)
一回風邪ひきで更新できなかったの除けば
何とかやってこれました。(ふ〜っ)

今日から2年目。
また頑張って書いていきますので、応援してくださいね。
と言うことで、今日はネタなしでご挨拶だけでした。(汗)
(今日の画像は、1年前のスタート時の画像を懐かしんで使ってます。)

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2007年05月21日

箱根石散策しての雑感(その2)

今日は、箱根石散策の続きです。
駆け足ですが、芦ノ湖廻りを散策してたら
結構、目に留まる石達がありましたのでご報告です。

庭石は風情があっていいのですが、とても大きい物は置けませんよねぇ。
その点、箱根のような自然豊かな地にあるコテージには似合います。
コテージ裏に石垣風に置いてある大物は、風格があって良かったです。
新緑との対比もとっても綺麗で、こういうのが庭にあったら素敵だろうなぁ…
なんて思ちゃいました。(無理ですが…)

芦ノ湖が見下ろせる高台には、石のベンチがありました。
座面はピカピカに磨かれていて、空が映り込んでととてもいい感じ。
そのベンチから見下ろした先には、まるでストーンヘンジのように
湖に丸く石が並んでいました。ちょっと不思議。
たぶん人工でしょうが、何のためにつくったんでしょうか?
人の手では並べられない大きさなので、考えてしまいました。

たまには、こうして自然の中でいろいろ石散策するのもイイもんでした。
都会のビルの合間にある石達もいいけど、やっぱり自然の中の石は元気そう。
ここで、インスピレーションを得た物は、いずれカタチにしてみますね。

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2007年05月18日

箱根石散策しての雑感(その1)

今日の気持ちの良い天気の中、取材で箱根に行ってました。
その取材先で、いろんな石を見たので、ちょっと報告です。名付けて"箱根石散策"。

湖尻辺りの探索路を歩いていると、大きな石に出くわしました。
人の手を借りて並べたとは思えないほどの大きさですが
なにか整然としていて、枯山水の景色石のように見えます。
古代文明のモノとしては"石舞台"がありますが
同じように信仰心が高まるような気のする石でした。
大きな石には、なにか神秘性がありますね。

一転、緑深い石達にも出会いました。
乾いた天気の中身を乾しながらも色あせない苔を纏っていました。
石と苔は、ほんとに似合いますねぇ。
自然探勝路、枕木の道の脇には区分石が並んでいましたが
すっかり苔むして、緑の石となって延々と連なっていて壮観でした。
一体、どれほどの年月があれば、こうも見事に苔むすのでしょう。
苔好きの身としては、石ごと持って帰りたいような気が募りますが…
ここは箱根。国立公園ですからそんなことは出来ませんね。(汗)
そっと、写真にとって、にやつくだけにします。(笑)

一歩都会を離れると、石の表情もガラッと変わります。人も石も同じですね。

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