2007年01月

2007年01月17日

日本の石庭に魅せられたオランダ人

"日本石材工業新聞"という業界紙があります。
石業界では、よく読まれている新聞ですが、
ここに面白い記事があったので、ちょっと引用してみますね。

記事タイトルは、「石彫から総合的な環境デザインへ」とあります。
なんでもオランダ人の"ケース・オゥェンス"さんという造園作家が
日本の石庭に魅せられて来日、愛媛県で造園や石彫を勉強し
いまや、造園家として愛媛から世界に作品を発信している話でした。
彼は南伊予に、広々とした海が見え山に囲まれたアトリエを持ち
環境デザインとスカルプチャーをノビノビと楽しく作っているようです。

石肌や自然の形態を活かす東洋的な発想と、西洋の長い石文化がなせるのか
力で石を封じ込める技法も駆使されていますね。

なんか、読んでて南伊予に行ってみたくなりました。
イナダでも石庭を制作しますので、意見交換も楽しそう!なんて思っちゃいました。

西洋の方も石庭を制作するわけですから、日本人もウカウカしてられませんね。

※オゥェンスさんのHPはこちら

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2007年01月16日

和モダンな鉢の設計図(その2)

鉢の中身は、ふっくらと"ミカン堀り"にしようと思ってましたが
やっぱり経済効率を考えて、スコンと丸掘りに変えました。
その分、表面はキレイに磨きをかけて見たいと思います。

上の鉢部分と水受けは、突起を作りずれないようにすることで解決。
これは、結構自信作です。(笑)
早速、工場に設計図を送り試作してもらおうと思います。
(右側は透視イメージです。)

ぼけの花は爛漫の満開で、ちらほらと花びらが舞っています。
いち早く花の落ちたところからは、若葉が顔を出し始めました。
試作の鉢に植え替える頃には、葉盛りでしょうか?
いずれにしても、来年の花見が楽しみになってきました!

春の足音も、そろそろ聞こえてきそうなこの頃。
やがて来るガーデニングの季節に合わせ、花器を少し考えてみようかなぁ?
なんて思っています。思いついたら報告しますね。

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2007年01月15日

時を刻む石

なんて格好いいタイトルにしましたが…
実は、私は時計を置く台として自然石を使っています。
リストウォッチを外した時に置き時計代わりになるからですが
まぁ、見た目もちょっと良いでしょう?

あとは、機械式時計は常に同じ状態を保った方がイイからなんですが…
ちょっと難しくなっちゃいますが、時計が進んだり遅れたりする原因として
"姿勢差"って言うのがあるんです。
腕時計をして普通に歩いていると3時が下になりますよね。
腕を上げると3時が上になります。
このように、腕時計は置き時計と違って天地がクルクル変わるんです。
昔の職人さん達は、いかにしてこれによる誤差を無くすか苦労したようです。
今でも、精緻でメチャ高い時計には"トゥールビヨン"という誤差を無くす装置が付いています。
これは時計の天地が変わるたびに、時計の心臓部も動いて狂いを無くすんです。

石の話から脱線しちゃいましたが…
まぁ、簡単に言うと外した時計はペターと平面に置かないで
腕にはめた状態に近いカタチで置いた方が良いようです。(一般論ですが)

で、私も石にまいてるんですが…どこまで役立ってるかは正直疑問です。(笑)
でも、いろんな石に時計をまいて並べてるとキレイで壮観!

そんなわけで、今では手近な石にまいてただけでしたが
石のセンターにベルトがまきやすいように窪みを付けて
ちゃんとした腕時計台を作ってみようかなぁ?なんてちょっと思いました。

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2007年01月12日

デスクトップに"お気に"な本を

私たちデザイナーの職場は、一般企業より社内規定がいろんな意味で
ちょっと、ゆる〜い気はしますが…でも、それなりにストレスはあります。
(まぁ、ストレスのない職場も学校も無いでしょうけど)

遊び心も仕事の内なんで、仕事の資料の他に、ストレス解消なのか?
雑多なモノがデスクトップを占領しています。(笑)
私の机もご多分に漏れませんが…
でも、一服の清涼剤コーナーもあるんです。
それが、これ!ミニ・ブックエンド。
時々疲れた頭を休めるために、私は小さな読書タイムを持つようにしてます。
(就業時間中ですが…笑)

いま、"お気に"な本がフィッツジェラルドの"グレート・ギャッツビー"
昔、"華麗なるギャッツビー"と訳されてた頃読んだんですが
村上春樹訳が出たんで読み直してます。
こういう"お気に"な本は、机上の資料の魔の海に漂流しないように
ブックエンドに挟むのが絶対です!
そんな時、自然石のブックエンドは好適!
好きな本に相応しい装幀を与えてくれます。

つい手が伸びそうになるのを押さえつつ…
今日も石の可能性を考える毎日です。(ホントかなぁ=汗)

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2007年01月11日

和モダンな鉢の設計図

いろいろと頭をひねりながら鉢を考えてみました。
やっぱり色は黒が映えますね。
グラナイトの黒か、もうちょっと綺羅の入ったモノにするか?
ちょっと迷っています。
でも、技術的にも結構大変になりそうなんで、石の見た目も重視したいなぁと思ってます。

さて、大まかな設計は以下のように考えました。
鉢のフチはやっぱりアールに仕上げたい。スコンと下に穴をあけるだけでも
どうせ見えないんだから良いとは思うんですが
植物が育ち、根を張ることを考えると土の容積を確保するためにも
ふところ深く掘りたいと考えました。(これは、工場と相談ですね)

そして赤線から下が水受け皿部分になります。
鉢底から余分な水が滴っても、これなら大丈夫!
ちょっと見。こんな仕掛けが施してあるように見えないところが
奥ゆかしいでしょう?(笑)

でも、ひとつ解決したい部分があります。
上の鉢と下の皿の継ぎ目の部分が、ずれないようにしたいんですが
行程を簡略にしながらピチッと填るやり方がまだ思う浮かばないんです。

花が終わらないと植え替えもできないので、笠間工場のK君と
じっくり相談しながら、解決してから世に出そうと思っています。

でもね、自分で言うのもなんですが…
結構気に入ったモノができそうな予感がします!お楽しみに。

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2007年01月10日

新春に、和モダンな鉢を考えてみました

お正月に、初春を愛でる"木瓜"を戴きました。
戴いた時は、赤いつぼみだったのですが
暖冬のうえ日当たりの良い場所に置いていたので
次々にほころび、赤い可憐な花を其処ここに咲かせています。
「いいなぁ、春っぽいなぁ」と、まだ本格的な冬を迎えていないのに
季節をとばして、鑑賞に浸って悦に入ってます。

ただ残念なのは、鉢がプラスチックなんです。
(戴いた身の上で不遜ですが…汗)
そこで、ちょっと石の鉢を考えてみました。
木瓜(ぼけ)だし、赤い花にはキリッと黒鉢が良いよなぁ…
エルゴ・デザインというか?癒し系の楕円の球が良いよなぁ…
などと考えてイメージコラージュしてみました。

そこで、はたと考えたのは…
鉢には水抜きの穴が開いてるから、水受けの皿を鉢の下に敷きますよねぇ。
でも、これが今ひとつ格好良くないと思いません?
(もちろん、室内使いの時ですが)
そこで、鉢と受け皿を一体化して、ちょっと見には鉢だけに見えるけど
中では、しっかり水が抜けて根を傷めない工夫が出来てる。
そんな鉢を作ってみようかと…
早速、明日にでも設計図を作ってみます。

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2007年01月09日

石の盛り合わせ?

あけましておめでとうございます。
松も取れてからのご挨拶で恐縮ですが、本年もよろしくお願いします。

本年最初のネタは、「石のおせち」です。
まぁ、なんて事無いんですが…キレイな石をお皿に盛り込んで
玄関やダイニングテーブルに置くのはいかが?というアイディアです。
実は我が家の玄関外に幅60cm奥行き15cmくらいの
(丁度キーボードくらいの大きさ)白いモダンな皿に
石を盛ったモノを置いていたんですが、
来るお客さんが、皆さん「キレイね」と言ってくれました。

石だけ置くのもモダンですが、ちょっと水を張って緑を刺すと
華やかな気になります。もちろん花でもOK!
写真のように目一杯に盛るのも良いし
チョンチョンと飛び石風に置くのもカワイイです。

タイトルは「石の盛り合わせ」と居酒屋風ですが
なかなかイイ感じですよ。

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inada_design at 10:41|この記事のURLComments(0)