2007年01月

2007年01月31日

ひとり用の"傘立て"も考えました。

昨日に続き"傘立て"ネタです。
家族用に5本タイプを考えてみましたが、考えてみれば一人暮らしの方もいますよねぇ。
玄関だって、そんなに広くないかもしれませんから
ちょっと小さいのがあってもイイかも?
そんなことを考えて、3本用の"くの字型"もデザインしてみました。

でも、これって結構便利かもしれませんね。
5本タイプのエンドに組み合わせて、本数調整にも使えるし…
3本タイプ同士を組み合わせて、自由な造形も作れます。

よ〜く見てると、なんだかレゴに似てるようで
お子さんが組み合わせたら、なんか面白い造形になるかもしれませんね。(笑)

レゴみたいと考えれば…コメントいただいたように
FRPでカラフルなのもアリ打と思いますが、
ここはやっぱり"石屋"らしく、シックな色あいの石モノで玄関を彩りたいですね。
とりあえず、いろんな石で試作してみますね。

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2007年01月30日

増やせる"傘立て"は、どうでしょう?

傘立てについて、あれこれ考えてみました。
基本は、やっぱりキューブ型がイイかなぁ?どんな玄関にもあうし…
なんて考えながら手を動かしていたら
ふと、傘ってひとり何本持ってるのか疑問に思いました。
男性でも1本とは限らないし、
女性なら気分によって使い分けたりするから、結構持ってそうですよね?
そうか、これから春になると紫外線よけの日傘と言うのもありますよね。

標準的なご家庭が4人とは限りませんが…
例えば4人で計算すると、大雑把にひとり平均2本としたら計8本?
プラスマイナス2本としても、6本〜10本は入らないといけませんね。
大きすぎるのも晴れた日の厄介者になりそうだし…などと、
いろいろと思いを巡らすうちに
角を削って、組み合わせられる十字型を思いつきました。
正四角柱の角を削るだけなので、加工は簡単だし
シンプルなデザインは、洋風和風の玄関を選びません。
うん、これはいいかも!

1辺が15cmほどのキューブなので取り扱いもラクチンだし
石の素材色をうまくコーディネートすれば格好いい!
傘が増えたらキューブを買い足せばいいので簡単!(5本単位ですが)
早速、試作してみますね。

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2007年01月29日

石の"傘立て"はいかが?

先日、玄関納戸を掃除しました。
傘やほうき、資源ゴミの束などが放り込んであるんですが…
ついつい放り込むだけで、玄関がキレイになった気でいるんですよね。
反省を込めて整理整頓して、
暖冬で使わない雪かき道具なんかは、ちゃんと納戸に移しました。(汗)

そんな折り、家族の傘も整理しました。
ちょっと小さくなった子供用の傘や、骨の折れた傘などは
リサイクル処分したり、修理したりする用に分け
なんか、ちょっと整頓された気分です。
そして、これらの傘を見ていたら、石で傘立て"を作ったらイイかも?
と、ふと思いつきました。
石ならそこそこ重いし、傘立てにはグッドでしょう。
シンプルなデザインにしたら、どんな玄関先にもピッタリになりそう。
早速、あれこれ考えてみました。
自然石パターンもいいけど、石のカタチにデザインが左右されるので
カスタムになってしまい高くなるし…量産品は、やっぱりキッチリした形がいい。
そんなことを考えながら、スケッチを起こしてみました。

さてさて、もう少しブラッシュアップして報告しますね。

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2007年01月26日

本格的な篆刻には…

昨日は、「お気楽な篆刻のすすめ」というお話しでしたが
篆刻は中国ではじまって以来、長い歴史があって
日展でもジャンルがあるほどなんです。
まぁ、書という芸術の一環と捉えられているようです。

若い方々は、ちょっと変わった判子として
自由に楽しんでいただければ良いと思いますが
極めようと思っている方々には、美麗な篆刻印の素材もあります。
これは、中国のモノですが大振りの石で1辺4cmほど。
高さも18cmはある立派なモノです。
なんといってもTOPの龍が見事ですね。
ドラゴンボールを口にくわえて、身をくねらせています。
こういう素材石自体が、芸術品と言えるモノは見ているだけでもイイですね。
でも、これに印を彫るとなったら、ちょっとビビルかもしれません。(笑)

こういう立派なモノは、好事家にお任せして
シンプルな素材を利用して、"なんちゃって篆刻"、はじめてみませんか?

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2007年01月25日

"篆刻"を気軽に楽しむのはいかが?

みなさんは、篆刻(てんこく)って知ってますか?
簡単に言っちゃうと…
よく掛け軸に、朱で押してある花押(かおう)を押すための判子ですね。
中国などでは、大理石がよく用いられ作家の銘が彫られています。
なかなか趣があって良いモノですよ。

今日は、この篆刻をもっと気軽に楽しんだらいかが?と言う提案です。
難しい字を彫り込んだりしないで、ニックネームや
マークなんかを彫ってノートや手紙にチョンと押す。
これは結構楽しいかなぁ?なんて思います。
ゴムの判子の替わりに大理石の判子を使うとちょっと格好イイでしょう?
大理石はいろんな大きさが用意できますので
普通の判子サイズから、ちょっと大きめのまでOKです。
TOPに彫刻を施してあるのも、アジアンテイストでイイ感じ。

写真のように格好いい大理石なのに
見本の図案のようにハートマークなんてお茶目でイイですよ。
大理石は比較的柔らかいのでお好きな模様や字を彫ってみてください。

ちなみに私の名前をマークにしたのが、左上のマークです。
その下は息子用に「た」をマーク化してみました。ね、楽しそうでしょう?

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2007年01月24日

台湾、石見聞2題

今日も、台湾旅行繋がりでお送りしますね。
台湾は石文化なんだなぁと思ったと言うのは
建物だけにとどまらず、あちこちに石の歴史の片鱗を見せるんです。

例えば、烏龍茶を飲ませる御茶屋さんにも
長い年を経た茶器が現役で活躍してたりします。
この"九分茶屋"の茶器もそうです。
使い込まれて、生活道具としての風格が増してますよねぇ。
日本だったら、これも木製だったろうなと思いました。
"九分茶屋"は、外観も中も"千と千尋の神隠し"に出てくる
お湯屋さんに雰囲気がそっくりでした。
宮崎アニメ創作のヒントは、案外この辺りにあったのかも知れませんね?

もう一つは、"孔子廊"の入り口で見つけた「柱」。
一本の石柱に龍が絡みついたカタチで彫りあげられています。
それはそれは、見事な出来です。繋いだあとがない一本彫りです。
アジアの民としては、こういうモノにグッときちゃいますね。
この辺りのデザインセンスが、同じ石柱でもヨーロッパとは趣が全然違います。
これまた、日本だったら木柱の一刀彫となってるでしょうね。

台湾での社員旅行は、短い間でしたが貴重な石文化に触れた旅だったようです。

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2007年01月23日

台湾に社員旅行に行きました。

イナダでは、土日を挟んで社員旅行で台湾に行きました。
(私は、行ってないのですが…)みんなの話を聞くと
台湾は、日本の"木文化"とは違い"石文化"が根付いているようです。
あちこちに、石作りの壮大な建物があって驚かされたみたい。
なかでも、蒋介石を奉った"中山紀念堂"は高さは70メートル!と
その大きさは際だっていました。
(写真3番目の人の大きさと比べると判りますよねぇ)
敷地も25万平方メートルとそのスケールには圧倒されます。
ちいさな台湾なのに、こういう壮大さは日本とは違いますねぇ。
やはり大陸感のなせる技でしょうか?

誰かが「外は大理石だけど、なかは蒋介石」と言った言葉に
石屋としては、はまってしまい大受けでした。(笑)

いずれにしても、アジアの小国同士なのに石と木に思いは別れ
それぞれの地で文化として花開いてるんですね。
イナダは、アジアと接点を持ちながら日本独特な石に対する思いを
カタチにしたり、ヨーロッパの雰囲気を醸す様な石アイテムを
創造していきたいなぁなんて、ちょっとグローバルな気持ちになっちゃいました。

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2007年01月22日

欲の深い石

以前に"合格石"という朝日新聞の記事を紹介したことがありましたが
また、朝日新聞に石ネタが載っていましたのでご紹介します。

今度もまた神社がらみなんですが…
場所は京都、嵐山にほど近い車折(くるまざき)神社。
ここの境内にも、願いを書いたま〜るい石が
何万個と積み上がって、山をなしているそうなんです。
そして、石に書いた"願"の内容が凄い!
なんと、欲しい金額が自分の住所や名前と共に書いてあるそうです。
「祈願 年商1000万円目標達成」とか
「年商1億円 年収3000万円」などとかだそうです。
う〜ん、なんとも生々しいお願い事ですね。

合格願いは、"固い意志"なんてダジャレで愛嬌がありましたが
今回の祈願は、せっぱ詰まった感じで、ちょっと怖くもありますね。
でも、なんで人は石に願いを書くんでしょうか?
古来から、石には何か力があると思われていたんでしょうか?
こういう事は日本だけの現象なんでしょうか?
いろんな疑問が浮かんでしまった記事でした。

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2007年01月19日

リストウォッチ・ホルダーをカラフルな石で

先日の"時を刻む石"の記事を見た方々が、「あれはカワイイ!」と誉めてくれたので…
すっかり気をよくして、試作を作ってみようかと
いろいろ考えてみました。

まずは、ベルト部分をクルッとホールドするために
ベルト幅で自然石を削って見ようかと…
金属、革と素材もいろいろなので、ベルトが傷つかないように
この部分はしっかり磨いた方がイイですね。と、A案。
まてよ、時計のケース部分はフラットなんでこの部分をくり抜いたら
結構インパクトがあって良いかも?と、B案。
でも、ケースのカタチもトノー型もあるし、一概に丸く掘ってれば良いモンでも無いなぁ。
ここは、制作も簡単だし、ケースのあたる部分を平らに削って
ベルトを巻く部分を削るのが一番かも?と言うわけで、C案に落ち着きました。

イナダならではの"トルコの石"を使ってカラフルなホルダーを試作してみます。
いろんな石で、10個くらい時計を巻いて並べたら壮観でしょうね?
大きさもレディス、ボーイズ、メンズとあったらイイかもね。

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2007年01月18日

小さな"伊達冠"は泰山のおもむき

3月になると中国で「石のフェスティバル」が行われます。
イナダでも石の商社として、いろいろな石の売り込みに出かけるわけですが、
そのサンプル石をちょっとご紹介します。

"伊達冠"(だてかんむり)です。このブログでは比較的お馴染みですが…
別名"泥かぶり"と呼ばれ、洗っても掘り出し時の様に泥にまみれているように見えます。
磨くと、それは深い味わいに満ちた色になるのですが
経年にあわせるように、また少しずつ茶色っぽくなってきます。
生きている石のようで、実にイイ感じの石なんです。
ゴロッと大きな玉石で産出するのですが、
今回はサンプル用なので、手のひらサイズの手頃な大きさを磨きました。
カタチあわせで磨いたので、少しの窪みは磨き残され
これが景色となって、サンプルと言うよりはオブジェとしてとても良いんです。
じっと見てると、小さいのに泰山の趣があります。

何かに加工しても良いのですが…あまりにもイイ感じなので
このままデスクに置いて、眺めまわそうかと思っています。
時々触って、"冷たい温もり"(変な言い回し?)を確かめるのも好きです。

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